【プラン インターナショナル ジャパン】交流していたジンバブエの子どもがめでたくプランを卒業しました!

プランジャパン チレジ
ジンバブエ チレジ風景 プランインターナショナルの資料より

プランインターナショナルは活動国の子どもの権利を守りつつ、その地域が発展するために活動するNGO。
活動地域の子どもと交流しながら細く長く支援させてもらいます。

目次

プラン・インターナショナル

世界70か国以上で活動する国際NGO。
途上国の子どもの権利を守り、その地域が自立して発展できるよう活動。
中でもとくに立場の弱い女の子の支援に力を入れておられます。
その地域に住んでいる1人の子ども(チャイルド)と、その子が18歳になるまで手紙などで交流します。
OL時代中国徒歩旅行で知り合った友達が、当時のわたしたちの給料でも参加できるこの活動をおしえてくれました。
地域への寄付をしながら、その地域に住んでいる人の成長を見られるのはいいなあ、とわたしも寄付(月3000円)をはじめました。

ギニア ゲケドゥのチャイルド

一番最初のチャイルドはギニアのGuéckédouという地域の就学前の男の子でした。
リベリア、シエラレオネとの国境の町です。

ギニアの地図はプランインターナショナルのHPより。アフリカの地図はfreemap.jpより。

地域の写真、チャイルドと家族の写真・プロフィールが送られてきます。
彼の誕生日ははっきりわからないと書いてありました。
この地域の人は何月何日にどうしたなんて気にしないと。
たしかに日にちや曜日は便宜上つくったものだから、どうでもいいっちゃどうでもいいもんね。
わたしはこの資料を読んで以来、「記念日」などを基本どうでもいいと思ってすごしています。
もちろん全く否定もしていません。

「お母さん」が何人もいたりして、日本とは家族の在り方からして違うなあ…とおもいました。
もしかしたら複数の呼称を「お母さん」と一括りで翻訳しているのかもしれませんが。
ゲケドゥでは子どもも畑仕事をし、家族全員が家の運営にかかわっているのでした。

まだ文字がかけない小さいチャイルドからの手紙は、ボランティアの方が代筆してくださいます。
親御さんは文字の読み書きができないと書いてありました。
フランス語→英語→日本語と訳す時間が要るので、届くまでに長時間かかる手紙。
逆も然りです。
一度本人直筆の手紙が送られてきました。
1センチぐらいのぐちゃぐちゃっとした円がA4用紙の真ん中に描いてありました。
かわいい!
説明が一切ないので何の絵だったのかはいまだにわかりません。
通常の手紙にはキャッサバを収穫したことなど、普段の生活について書かれていました。
「あなたはキャッサバをどうやって食べますか?」という質問なども。
小さいこどもは世界が小さくてかわいい。

彼はもちろん大きくなっていくのですが、2000年にお隣のリベリアで内戦がおこります。
2001年にはシエラレオネ内戦も。
そのどさくさで彼も家族も行方不明になり、プラン登録解除となりました。
プランからは危険なので現地事務所を引き上げると連絡が来ました。
当時外務省のHPをみても、「危険地域」という事以外ゲケドゥのことは全くわかりませんでした。
チャイルドの生死さえもわからない状態で登録解除、情報が何もないなんてショック。
こんなことが起こるなんて…世界が小さいのはわたしの方でした。

彼が生きていたら30歳は越えています。
もしかしたら彼のお父さんのように大人数家族を運営しているかもしれません。

中国のチャイルド

次のチャイルドは中国の女の子でした。
情報が入りやすい、日本に近い国のチャイルドを希望したからです。
が、すぐに登録解除となりました。
家族全員どこかに引っ越してしまい、行方がわからないとのことでした。
中国の田舎では少しでも良い生活を求めて、周囲の誰にも言わず引っ越してしまう事がよくあるということでした。
きびしい中を、当たり前だと思って過ごしている子どもがいます。

また中国のチャイルド

新しいチャイルドは再び中国の、陝西省の山の中の男の子でした。

地図はfreemap.jpより。

「ウルトラマン」とカタカナロゴが入っているトレーナーを着た写真が送られてきました。
写真のお宅は立派だし、手紙(お父さんやお兄さんが書いている)の内容からすると今までのチャイルドと違って、日本人が想像する子どもの生活をしています。
このころ中国はもう経済力のある国になっていました。
経済格差が大きいと説明されているけれど、自国で支援するべきでは?とちらりと思いました。
しばらくすると、手紙を書いている人がおじいさんに変わりました。
「息子たち一家はもうこの村にはいない。孫は町の寄宿舎がある学校に行っている」
と書いてありました。
納得がいかず、プランジャパンに電話をしてチャイルドが本当に生活している地域の支援にかえてくださいとお願いしました。

ジンバブエのチャイルド

新しいチャイルドは、また遠いアフリカに戻りました。
ジンバブエのチレジという地域の7歳の女の子です。

アフリカの地図はfreemap.jpより。ジンバブエの地図はプランインターナショナルのHPより。

最初の手紙はつたない自筆の短い文と、色鉛筆で着色した女の子や車の絵でした。
めちゃくちゃかわいい!
彼女からの手紙はずっと自筆で、だんだん字も文章もしっかりしてゆきます。
健やかに成長しているように見えました。
好きな教科は算数→数学と歴史。
「中等教育を受けています」という頃には写真も手紙も大人っぽくなってゆき、かしこそうだし頼もしい。
そうこうしている間に18歳。写真も手紙も完全に大人。
この度プランから「チャイルドが18歳を迎えて登録解除となりました」というお知らせがきました。
はじめて小さい時からの成長をきちんと見せてもらって卒業するチャイルドにあたりました。

これはぜんぜん当たり前のことではないと思われます。
この10年の間にジンバブエではクーデターがあったし、物価上昇率がキョーレツだったり、コロナの影響が最悪だったりしています。
政治も自然も生活も厳しい国で、こんなにしっかり教育を受けて大人になるなんて!(もちろん会ったことがないので詳しいことはわかりませんが)
よその子どもさんですが、うれしい。
この先も彼女が強く、平和に生きられますように。
たまたま平和な生活をさせてもらっているラッキーなわたしは、強く願うばかりです。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • リビさま
    このような支援があることを初めて知りました。
    でも、最後まで支援を続けることすら難しいのが現実なのですね。
    ジンバブエの女の子の成長を見届けられて本当に良かったです。
    いろんな状況の中で頑張っている子供たちに思いを馳せました。
    平和を願うばかりですね。

    • リンゴとコトリさま
      コメントありがとうございます。
      ジンバブエの女の子はほんとうにうれしいです!ありがとうございます。
      世界は広く深く厳しいと思います。
      わたしはその前で立ち尽くすばかりです。

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