Espace446で今年も彫金作家の橋本リサさんの個展開催中です。小野小町の「何も何も、小さきものは、みなうつくし」ってことばが浮かびます。「うつくし」は「可愛い」と訳さず現代の意味で「美しい」で。
HiNGE Dept.Accessory
HiNGE Dept.Accessoryは森ノ宮にある橋本リサさんの工房です。
アクセサリーのブランド名といったほうが正確でしょうか?
なにからなにまでとてもおしゃれ。
作品は、ひとつひとつフリーハンドの線を引いたような、面を塗ったようなイメージの小さな金属のオブジェです。
ハシゴだったり、靴だったり、やじろべえだったり、輪っかだったり、いろんな形がありますがどれもこれも心地よい(本当に感じていることにぴったりの言葉がみつかりません)。
小さな面のかすかなデコボコや、細い線のゆらぎ、金属の色などが絶妙です。
作品本体だけではなく、壁にできた作品の影も美しい。
そして、こんなにすてきな作品が、それほど高価ではありません。
さらに、こんなにハイセンスなものを作られる美しい橋本さんは、気さくなおもしろ関西人。
ギャップが大きすぎます。
作品、作者、値段…いろんな要素にギャップがあったりなかったりの複雑さもHiNGEの魅力です。
残念ながらわたしはアクセサリーとは無縁です。
このすてきなオブジェを置けるような家でもないし…。
橋本さんには申し訳ないけれど、完全に見るだけで楽しませてもらっています。
Looking Through the Window
御堂筋から西に入った本町4丁目4-6、Espace446で橋本さんの個展開催中です。
Espace446での個展は25年目なんですって!
こんなに長く続けられるのはすごいことです。
わたしも、毎年この時期に446での橋本さんの個展にゆくのが習慣になっています。
今までどおりのイメージのおもしろ~い「街並み」のオブジェなどに加えて、新作のアクリルキューブ+オブジェアクセサリーが展示されています。
アクリルキューブは有機物なのに無機質で安定していてクール。
そこに組み合わせてある金属のオブジェは無機物なのに呼吸をする生きものみたい。
不思議なドッキングで今までとは違う橋本さんの作品になっていました。
それが細い台の上に並んでいます。
なんてかっこいいの。(アホな表現)
壁掛けタイプの作品は、壁にできる影までおもしろい。
シンプルでおしゃれなHiNGE Dept.Accessoryのカタログをいただきました。
グラフィックデザイナーのご主人がデザインされたものです。
あったかい紙質製で、その紙が活かされる白場が多くて美しい。
超ハイセンスご夫妻。
中は、橋本さんの教え子さんおふたりがモデルとなってアクセサリーをつけておられます。
プロのモデルかと思いましたよ。
橋本さんが「モデルがきれいすぎてアクセサリーがはいってこない」とおっしゃいました。
たしかに…。
逆に、これぐらいキレイでセンスのいい人がつければこの個性的なオブジェが「ふつうのアクセサリー」として働くってことがわかりました。
HiNGEの作品、身に着ける縁はないけど、大好きです。
Date: 10/3(月)〜10/15(土)
Open: 13:00〜20:00
※10/10(月)休廊
Place: Espace446
大阪市中央区本町4-4-6西館1F
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