益田ミリさんのanan連載漫画をドラマ化したものをAmazon Prime Videoで見て触発され、本家のまんがを読んでみました。
僕の姉ちゃん
2011年マガジンハウスから発売の、益田ミリさんによる漫画。
ananに連載されているものだそうです。
黒木華さんと杉野遥亮さんよるドラマを見て、姉ちゃんと弟のイメージが完全にふたりの俳優さんで定着した状態で、原作まんがを読みました。
まんが「僕の姉ちゃん」
わたしが読んだのは幻冬舎文庫の「僕の姉ちゃん」と「続・僕の姉ちゃん」。
1話4ページほど。
会話の内容はドラマとほぼ同じです。
全編姉ちゃんと弟がダイニングテーブルかソファで会話するごくごくシンプルなもの。
全コマ背景は真っ白で、テーブルも椅子もソファも超シンプルに描いてあります。
キャラクターもめちゃくちゃシンプル。
描いていない部分についてはどんなふうにでも想像できる典型的な4コマまんがの構造です。
ドラマの1950年代日本映画風のおうちやふたりのファッション、食卓にのる食べ物などが全部まんがの会話から想像して作られたものなのかと思うと、感心しかありません。
程よくおしゃれすぎる。
俳優さんに関しては、弟がまんがよりだいぶ頼りない感じになってるのが面白い!
ドラマの杉野さんは、原作に頼りなさがプラスされていい感じだと思いました。
姉ちゃんのことばに笑って納得してるうちにすぐ終わるまんがです。
例えば。
女子って一日中「かわいい」って言ってない?という弟に、
姉ちゃんは女子にとっての「かわいい」はもはや言葉ではなく「呼吸の一部」だと言います。
「言わないと死ぬんだよ」
たしかにな~。
「続」に続く「やっぱり、僕の姉ちゃん」「僕の姉ちゃん的生活 明日は明日の甘いもの」「進め!僕の姉ちゃん」と全部で5冊あるようです。
ぜんぶ読みたい。
電子書籍があればすぐ読めて収納場所もいらなくていいんだけど、益田ミリさんのまんがは電子書籍がないのです。
まんがの内容からすると、電子書籍が好きじゃないんだろうなあ…。
世界は終わらない
僕の姉ちゃん以外も読んでみようと思って男性書店員が主人公の「世界は終わらない」を読みました。
これも幻冬舎文庫です。
書店員同士で「無人島にもっていく本」はどんな本か?という話をするシーンがあります。
「でも、これだけは言えますね、電子書籍だけはないって」
「無人島じゃ使えねーしな」ハハハ
さらに、主人公と作者の益田ミリさんがたまたまカレー屋さんで出会って会話しているシーンがあります。
益田さんが「ネットで本を買うだけになると味気ない」と言ってます。
やっぱりそうか。
益田ミリさんは本屋さんで色々見て、紙の本を買うのがいいと思っておられるんですね。
わたしもそう思うけど、やっぱり電子書籍は便利です。
目が悪くなるととくに
なんて思ってると、文庫本のカバーがはずれました。
文庫本の表紙
幻冬舎文庫の表紙は何かの繊維がぷちぷちといっぱい入った特殊紙でした。
こんなぷちぷちの紙使ってることもあるのか!
こういう紙、好きです。
文庫本といえばぱっと思いつくのは新潮文庫の色上質紙っぽいつるんとした表紙。
他の文庫本を見てみました。
「世界は終わらない」の主人公が「無人島にもっていく本」にあげていた村上春樹の「遠い太鼓」。
わたしが持っているのは30年前の講談社文庫。
ミューズカイゼルのような毛入りの紙でした。
30年間知りませんでした。
勉強のために買ったもののすぐ眠たくなってまだ読めていないクレーの「造形思考」ちくま学芸文庫。
新潮文庫みたいな、普通の上質紙っぽい紙でした。
造形思考(上) (ちくま学芸文庫)
夫の本棚にあった畠山健司「本所おけら長屋」PHP文芸文庫(こんなの読んでるのね)。
紙の表裏の色が違いました。
ってことは文字のベース部分も印刷してるんですね。
へええ~~。
と、カバーで隠れた文庫本の表紙もいろいろだということがわかりました。
電子書籍より紙の本の方がおもしろいと身をもって示してくれた益田ミリさんのまんがでした。
コメント
コメント一覧 (2件)
リビさま
お返事で「僕の姉ちゃん」マンガも購入されたとコメントいただいて、改めてほんとに面白いんやなぁと思いました(笑)
電子書籍だと手軽でいいですが、
やっぱり紙の本はいいですよね😊
寄り道できる本屋さんに在庫があるようなので今日寄ってみます🧡
紙で言うと、本屋さんのブックカバーも個性があって丈夫でいいですよね♪
可愛いカバーをかけてくれると有名な鶴見区の正和同書店というお店で買ってみたいんですけど
ちょっと遠いなぁ💦
リンゴとコトリさま
コメントありがとうございます。
僕の姉ちゃん、ホントにおもしろいんです。
本屋さんのブックカバー!いいですよねえ!
最近はネット書店と電子書籍を利用するので縁がなくなりましたが、
そのむかしはカバーで書店を選んでいました。
正和堂書店を検索しましたが、すごいカバーですねーーー!おもしろい!
これならわざわざ行く人もいるかもしれませんね。