20代のときはじめて買った絵の額。マットが黄ばみ、ストッパーが劣化して使い物にならず気になっていました。
同じ絵をずっとかけていることも気になっていたし…。
マツモトヨーコさんのドローイング
はじめて画廊に展示してある絵を買ったのは、マツモトヨーコさんのドローイングでした。
以来30年あまり。
途中引っ越しを2回し、ガラス板が割れてアクリル板に変えましたがそれ以外は当時のまま。
ここ5年ぐらいで額専用の樹脂製ストッパーが劣化で割れてしまい、かわりに消しゴムいれてました…ひどい。
そろそろ額を買い替えなければと思いつつ、GS202 MO版、高価だろうなぁ…。
しかしこのまま消しゴムをいれた悪い状態で事務所にかけておくわけにはいきません。
思い切って額を注文していれかえて、しばらくこの絵に休んでもらうことにしました。
古い額の裏に貼ってある「GS202 ブラック MO版」はもう品番がかわっていました。
GSライン SH-202N(SL202N) K:ブラック デッサン額縁(アルフレーム)
同じものなら品番はなんでもいいのです。
17017円でした…やっぱりね。
久々にこのタイプの額装をしました。
絵がよみがえったところでしばらく箱の中で休んでもらいます。
この絵がかかっていたところはおなじくマツモトさんのリトグラフをかけました。
シックな壁になりました。
長谷川睦さんの版画(モノプリント)
事務所の大きい絵をいれかえたし、玄関の絵も入れ替えることにしました。
ここしばらくは田中早智子さんの「おりがみ」という銅版画をかけていました。
もうすっかり立派な大人になっておられますが、少年時代の息子さんを描いた絵。
田中さんの息子さんはおりがみが趣味で、とんでもなくリアルな動植物を作られるのです。
当時彼の作品を見ておりがみの概念が大きくかわりました。
そんな「おりがみ」は箱の中で休んでもらいます。
この絵がかかっていたところには同じく銅版画で長谷川睦さんの「水と光に線Ⅵ」をかけます。
版画ですが1点ものです。
絵を描くための画材が筆やパレットではなく、銅版材料だったということですね。
大きな川(淀川)のほとりを歩いて(通勤)感じた水、光、風など自然がテーマです。
水と光に線Ⅵは20年前の版に現在の版を重ねてあります。
20年の時間差が新しい空間を作る、時間さえも画材になった作品です。
薄くかすれた銀がコンクリートの壁に合います。
額の入れ替え、絵の入れ替え、気になっていた事が片付いてすっきりしました。
絵もすてきです。
さて、仕事がんばろう。
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