朝のラジオでオススメしていた本、気になって読んでみました。ぜんぜん知らない作家さんの「最高傑作」とのことでした。
CHAO 765
FM COCOLOの朝の番組CHAO 765木曜日に、ジュンク堂書店明石店カドイシさんオススメ本紹介コーナーがあります。
家事や仕事をしながら聞くこの番組の内容はほぼ全部忘れるのですが、この本のことは気になって覚えていました。
青山美智子さんの「月の立つ林で」。
ポッドキャストのひとつの番組が軸になっている短編集みたいな長編だというところが気になります。
おもしろそう。
月の立つ林で
本屋大賞の候補になっているというのも間違いなさそう。
「面白い!」と思ったら本屋大賞とった本だったということが何度もあったので、候補になっているだけで期待大!
迷わず電子書籍を購入。
「月の立つ林で」は、「タケトリ・オキナ」という男性が月について語る「ツキない話」というポッドキャストが軸になります。
各章の主人公は、看護師をやめた独身中年女性、宅配便ドライバーのバイトが主になっている芸人、娘の結婚が寂しい二輪整備士、独立志向の女子高生、売れっ子になりつつある手作りアクセサリー作家。
一つの章が一つの短編みたいになっていて、出てくる人ほぼ全員が「ツキない話」に絡んでいます。
そして最後は意外(なのかな?)な結末。
ドラマ化や映画化などを前提に書かれているの?というような内容で、「つくりこんであるな~」が第一印象。
出てくる人はみんなやさしい、マンガみたいな小説。
「面白い!」とはならなかったけど、第二章の「レゴリス」だけはよかった。
宅配便ドライバーのバイトをしている芸人「ポン重太郎」が主人公の章です。
この章のタケトリ・オキナの月豆知識は
月はレゴリスという砂で一面を覆われており、その砂の反射で影ができないため球体に見えず、平面的に見えるというもの。
へええ!
ポン重太郎は「月が化粧してるのか」って考えてました。
なるほど。
わたしは甘酸っぱいパウダーにまみれたレモングミを連想したわ。
薄~。
もしかして紙の本で読んだら印象が違う?
なんとなくそう思って図書館のHPで検索すると140人以上が予約している人気本で、しばらく借りられそうにありませんでした。
立ち寄った紀伊国屋書店で探してみました。
紙の本はソフトカバーの単行本。
紺色の表紙。
真ん中に白い窓があって猫のシルエットが描かれている。
全体に竹と窓に月のエンボス柄、白抜きのタイトル文字は流行りの形状の明朝体。
売れそう。
ちょっと立ち読みしましたが、たぶん紙の本で読んでも電子書籍と同じ感想だったでしょう。
本屋大賞
書店員さんの投票でノミネート作品も大賞作もきまる文学賞です。
考えてみると、今まで読んでおもしろかった受賞作品は全部マンガみたいでした。
で、だいたい映画かドラマになってるんじゃない?
蜜蜂と遠雷
そういう文学賞なのかな。
「月の立つ林で」はどうなるのかなー。
映画になったらぜったい見に行こ~っと。
それからこの作家さんの他の本を読んでみなければ。
ホントに「月の立つ林で」が最高傑作なのかどうかを知りたい。
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