楽しみがぎゅうっと詰まった田槙奈緒さんの個展＠apina をみてきました。

西区九条のギャラリーapinaさんで2023年4月23日（日）まで田槙奈緒さんの個展開催中です。あったかい！たのしい！

apina

apinaさんは地下鉄中央線、阪神の九条駅から徒歩５分以内。
町工場や会社が並ぶ三番道路と国道172号が交差する直前にあるかわいいギャラリーです。
主宰しておられるのはフレンドリーであったかいオーナーさん。
小さいわくわくが詰まったたのしい展覧会を開催しておられます。

田槙奈緒展

展覧会では田槙さんが楽しいと思うものだけがあれこれ展示されています。
作り手は田槙さんだけですが、ありとあらゆるものがあってグループ展のようです。
ユーモラスであたたかいお人柄そのままの作品ばかり。
ギャラリーは森の中のようなきもちのいい空気に満ちています。
一歩外に出るとあまりにも街なかなのに、なんてふしぎ。

季節にぴったりのこいのぼりや金太郎柄、やさしい天使のモビールたちが風に揺れています。
風の具合によってはグルグルと激しく揺れるのもオモシロイ。
独特テクスチャの貼り絵は紙製なんだけど、貝を埋め込んだ螺鈿のように見えたりして不思議。
革のブローチはシンプルなお花の形ですが、なんとなくシニカルな冗談をいいそうな顔をしている。

奥のテーブルで丸いハンカチ発見。

子どもの頃見ていた「暮しの手帖（一世紀）」に「ハンカチで作るお人形の服」というページがありました。

そこで使っている材料のハンカチが円形でした。
ハンカチがかわいいからお人形の服もかわいい。
真似してお人形の服を作りたくてこのページをしょっちゅう眺めていましたが、そもそも丸いハンカチというものを見たことがありませんでした。
あれから50年経ってapinaさんで丸いハンカチと巡り合いました！
レースでも水玉でもカラフルでもなく、田槙さんのシブい柄ですが。
ああ、いいなーーー。

暮しの手帖 5世紀23号

ギャラリーではBGMとしてやさしい歌声の音楽がかかっていました。
なんとなんと、田槙さんの妹さんの歌なんだそうです。
CD売ってました。

妹さんがご結婚されるまで毎年ふたりでCDを作ってライブなどもしていたそうです。
なんと多彩な。
オリジナルイラストの包装紙に包んだ「オトヱ文庫」はジャケ買い専用のCDです。
歌のタイトルで選ぶという方法もありますが。
２曲入り550円。
絵と歌詞の担当は田槙奈緒さんで、自分の身の回りのことを詩にしているそうです。
わたしは2013年10月の「9号」を購入しました。
収録曲は「月とうさぎ」、「おかえりのうた」

すごい癒し効果！
もう一枚ぐらい買ってくればよかった。
楽しみがぎゅうっと詰まった隅々まで楽しい田槙さんの展覧会でした

田槙　奈緒展
apina　
大阪市 西区 九条南 2-16-36
2023年4月15日（金）～4月23日（日）
12時～18時（最終日16時まで）

田槙さんとは、かつて同じ職場で１年間だけ一緒に働きました。
最後にお会いしてから18年の月日が経ち、たまたまapinaさんで再会。
おかげで楽しい個展を拝見することができました。
そのほかにも、apinaさんは縁をつなぐ不思議な力を持つギャラリーです。
ありがとうございます！