【なんばプレミア 漫才倶楽部 其の二十一】＠なんばグランド花月　豪華漫才で沸く劇場でございました。

見たい漫才さんばかりが出演される寄席、楽しみに行って参りました。わたしにとっては豪華メンバーなんだけど、劇場はわりと空いていました。

フースーヤ

ボケ担当の谷口さんとノリ担当の田中さんによるコンビ。
出囃子が「初めから全開で～」っていう歌詞のザ・クロマニヨンズの歌です。
この歌、「ひらきっぱなし」っていうタイトルだったんですね。
フースーヤにぴったりじゃないですか。
そして、初めて見ました！新衣装なの？めっちゃかわいいつなぎで登場されました。
谷口さんが青、田中さんが赤のヒッコリーストライプ。

…それはいいとして、ネタは世界のトレジャーハンターの話でした。
ふたりで秘境？に財宝を探しに行っていろんなヘンなものに出会います。
最初から最後までひらきっぱなしで楽しかった！

Oi! Um bobo

黒帯

ボケ担当大西さんとツッコミ担当てらうちさんによるコンビ。
てらうちさんのお母さんは60歳ぐらいで独り身だそうです。
大西さんが、てらうち母の友達になれるおじさんを紹介してあげると持ち掛けるネタ。
おじさんのエピソードを聞いて、てらうちさんの「イヤなとこメーター」の針が進んだり戻ったりします。
後半は大西さんが出すクイズにてらうちさんが答え、間違うと大西さんに罰ゲームが課されるネタ。
罰ゲームの内容はかわれど、黒帯はいつもこのネタをしているイメージ。
今回の罰ゲームは「ギリギリ炎上しそうなことを言う」というもの。
テレビやラジオでは言えないけどそう思ってる人多いだろうなあ…という内容の発言でした。
劇場ならＯＫだと思う。
漫才後、てらうちさんがビジネスダラダラ状態で捌けていかれました。
ぜったいダラダラしてない人だと思う。

スーパーマラドーナ

ボケ担当田中さんとつっこみ担当武智さんによるコンビ。
田中さんが占いに凝っていて、前世をあてることができるそうです。
最前列のお客さんの前世をみてあげる、と色々話しかけてボケるネタ。
後半はずっと田中さんが業界用語（『寿司』を『シースー』というような）を使ってしゃべるネタ。
うまいことつくってあるなあ…と思いました。
田中さんのキャラクターありきですね。

マユリカ

ボケ担当阪本さんとツッコミ担当中谷さんによるコンビ。
「ぼくたちのこと見たことあるよ、っていう人～」という若手ならではの質問をされました。
手をあげた最前列の子どもは「どこで見たの？」と聞かれて「昨日かまいたちのテレビで見た」と回答。
テレビで初めて見た翌日最前列で本物を見たのね。
そのかまいたちの番組で、マユリカはよくない扱いをされていたそうです。

中谷さんは元漫画家で、器械体操をやっていたと上着を脱いでバク転実演の自己紹介で会場からは感心の声。
一方、阪本さんは中谷さんの上着を持っている人、という自己紹介でした。

ネタは結婚相談所のお話。
相談員役の阪本さん、相談に訪れる女性役の中谷さん。
阪本さんの気持ち悪い顔と中谷さんのもう若くない女性、最高でございました。
中谷さんが演じる女性、ホントにおもしろい。

さや香

ボケ担当石井さんとツッコミ担当新山さんによるコンビ。
「近い将来人間がAIに支配される」ことについて石井さんが真顔でよどみなく語ります。
動物園のように人間が見世物になり、ロボットがそれを見に来る時代が来る。
その時ロボットに喜んでもらえるよう今から練習しておこうと石井さんが誘いますが新山さんが拒否するネタ。
星新一さんが今生きていたらこんなショートショート作ったかも。

後半は、そんな時代なのでもう四則演算（たし算、ひき算、かけ算、わり算）だけでは足りない。
これからは四則に「見せ算」を加えた五則演算が必要になると新山さんがプレゼンする知的ネタ。
「１見せ１は0」なんだって。
よ～く考えられていておもしろくて、さや香ノッてる！って感じでした。
だからかどうか、バツウケ終わるんですね。

さや香・ラニーノーズ・ネイビーズアフロのバツウケテイナーR (通常版)[DVD]

アインシュタイン

ボケ担当稲田さんとツッコミ担当河井さんによるコンビ。
会場からすごく歓迎されていて、平和。
毎月有楽町シアターで「アインシュタインの新ネタライブ」があります。
今月は枚数限定の配信チケットが買えた（1～2分で売り切れることもある）ので、３日前に新ネタライブ見ました。
ライブでやってた新ネタ、早くも披露。
お世話になっているかっこいい河井さんと立場が逆転しないよう、稲田さんは結婚しないように気をつけているというネタ。
「42歳独身」という言葉が何回も出てきます。
普通におもしろい平和なネタだと思ってたけど、めちゃくちゃうけてて、それに伴いアインシュタインも盛り上がってくる。
さっきまでおとなしく座っておられた同じ列の方々が、別人のように手を叩きまくって終始大爆笑しておられます。
長尺だったので、途中で暑くなった河井さんがジャケットを脱ぐと会場から「キャ～」。
劇場ならではのライブ感、いいなあ。
アインシュタインが捌けたらざざっと帰る人々がいますが、次の出番をおっかけていくのかな。

テンダラー

ボケ担当濱本さんとツッコミ担当白川さんによるコンビ。
出てくるなり濱本さんから「52歳独身」と紹介された白川さんでした。
ソデでアインシュタインを見ていた「52歳独身」の白川さんは、出てくるのが恥ずかしかったそうです。
とはいえ、まだ上に坂田師匠や長谷兄（ティーアップ）もいるから大丈夫なんだって。
白川さんは「お前も途中でジャケット脱いだらキャ～って言うてもらえるんちゃう？」と提案されてましたが、最後までジャケット着たままでした。

そして「弟子をとったらどうなるか」という50代らしいネタ。
わらったわらった。

ライブにいっぱい来れるよう、がんばって働こうっと。