油画専攻有志の展覧会。基礎~大学院までたくさんの作品を制作室で見ることが出来ました。制作しながらお話を聞かせてくださる学生さんもいて、おもしろかった!
京都市立芸術大学
現在の沓掛キャンパスは阪急桂駅東口からバスで20分ほど。
後期から京都駅のすぐそばに移転します。
沓掛キャンパスは、この展覧会が終わって大掃除をしたら閉鎖だそうです。
既に手入れされていないので草木はぼうぼう。
ホントに自然の中にある学校になっています。
油画前期展
有志による展覧会のようですが、学部2回生(基礎)~大学院2回生まで、たくさんの作品があって見応え抜群。
オープンスタジオだけあってふだんの制作中って雰囲気を醸し出した展示をしている人もいるし、片付けてしまって作品のみ展示している人もいます。
制作の裏側をチラ見せしながらの展示は興味深い。
どこまでが作品なのかわからなくなります。
窓の外がほんのり見えているのも作品かと思ったら、ただの窓でした。
2回生の展示室には壁、黒板、ロッカー室を使った閉鎖直前ならではの作品がありました。
4回生の制作室では秋の院試にむけて制作をしている学生さんたちも。
みなさん傍らにタブレットを置いて制作しておられます。
タブレットでラフを作れば失敗なく計画的に制作できてとても合理的。
完全手描きの時代と違ってどんどん作品が作れそうです。
…いいことばっかりじゃないとは思いますが。
德永葵さん
全くタブローを展示していない、制作中の学生さんがおられました。
東京で個展中なので作品は全部そちらにいっているそうです。
只今北京に送る絵を制作中とのこと。
お忙しいはずですが、「お話するためにここにいるんです」といろいろお話をきかせてくださるフレンドリーな作家さん(学生さん)でした。
紙にペンで漫画も描いておられます。
PCに取り込んでCLIPStudioで仕上げるそうです。
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そんな「紙に描いた漫画」を絵画の中に取り入れた作品を作っておられます。
漫画混じりのファインアート作品ってよくありますが、德永さんのは特別。
絵画の中にでてくる人物や動物は、紙にペンで描いた漫画を切り抜いたものです。
「切り抜いたもの」っていっても実際切り抜いたものが貼り付けてあるわけではなく、全て描かれているのです。
絵画への漫画の投入の仕方がおもしろすぎる!
タブローのかわりに紙に描いた漫画と、タブローの中に登場する漫画キャラのモデルが展示してありました。
ルーズリーフなどに描いたものを切り抜いてある。
これを折り曲げたりしながらラフを作るんですね。
ラフはやっぱりタブレットで作るとおっしゃっていました。
ゼミのときに作ったという真っ白なお人形も展示されていました。
制作の話だけでなく地元鹿児島のおいしいもののお話もしてくださいました。
北京に送る絵を描かねばならないのに、申し訳ない。
かるかん屋さんが蒸しドーナツも作っていて、作り立てがめちゃくちゃおいしいそうです。
お店で食べるのがおいしいけど、持って帰ってチンしてもけっこうおいしいんだって。
かるかんはカスタードの入ったやつが美味しいんだって。
鹿児島スイーツ、おいしそう。
ありがとう、德永さん。
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ああ、おもしろかった。
帰り際、国道沿いのバス停から学校を見て、もう2度とここに来ることはないんだろうなあと思ったのでありました。
ありがとう沓掛。
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