どい かやさんの絵本「チリとチリリ」刊行20周年記念の原画展です。自転車であちこちにでかける女の子ふたり。は~~~、すてき。
チリとチリリ
20年前子どもが通っていた保育園に、絵本のよみきかせに力をいれておられる先生が講演に来られました。
太平洋戦争中子どもだった先生が「平和な世の中になってほんとうによかった」とご紹介くださった絵本がどい かやさんの「チリとチリリ」でした。
水彩色鉛筆で水彩紙(たぶん)に、とても美しい色で繊細に描いてある絵に吸い寄せられて講演後すぐにこの絵本を買いました。
子ども関係なく完全にわたしの好みです。
自転車に乗ったふたご(?)の女の子が森の中へはいっていくおはなしです。
おはなしといってもストーリーはないに等しく、ファンタジー界の情報誌って感じの絵本です。
案内人のチリとチリリが近所の森をめぐってオススメのお店を紹介してくれます。
カフェに行ったり森のサンドイッチ屋さんに行ったり森のホテルでコンサートきいたり。
チリとチリリ以外に登場するのは動物や虫。
カフェでお茶してる蜂のかわいいこと。
平和な世の中しか知らないわたしも「平和でよかった」と思います。
その後「チリとチリリまちのおはなし」「チリとチリリうみのおはなし」…と続き、8作目が2021年に出た「チリとチリリ よるのおはなし」です。
チリとチリリ よるのおはなし原画展
MARUZEN&ジュンク堂書店から原画展の案内メールがきました。
得意先でかわいいこども服の展示会を見た続きで梅田のMARUZEN&ジュンク堂へ。
かわいい展示会のはしごです。
原画展は衝撃の雑空間!
ガラ~ンとしたスペースで、スタッフおらず、たぶん安価であろう額に入った原画が結構テキトーに(傾いた状態で)展示されていて全然かわいくない。
絵本の原画は印刷されてこそ価値があって、原画に本来の価値がないとしてもこれはひどい。
価値があるはずの絵本も、真ん中のテーブルに積んであるだけのけっこうおざなりな展示。
本も原画ももっと大事にしてほしいなあ。
原画はたぶん原寸大で描いてあります。
とても小さくてとても細かい。
絵本を見ると、印刷で再現しにくい色や繊細なタッチがほぼ原画通りに印刷されています。
印刷したときキレイに出るよう計算してギリギリのところで描いておられるんでしょうね。
プロってほんとうにすごい。
「よるのおはなし」は満月の夜に自転車で出ていくふたりのお話です。
出てくるねこのかわいいこと。
もちろんチリとチリリもかわいい。
かわいいっ!
家に帰ってまたチリとチリリを読み返しました。
「チリとチリリ よるのおはなし」(アリス館)原画展
会場:MARUZEN&ジュンク堂書店 7階salon de 7
会期:2023年08月19日(土) ~2023年09月18日(月) 12:00
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