グラフィックデザイナーの成果物をたくさん見ました。グラフィックデザインどまんなかの展覧会は緊張感あるぅ。
21_21 DESIGN SIGHT
21_21 DESIGN SIGHTは東京ミッドタウンにあるデザインのための美術館、デザインの拠点。
三宅一生さん、佐藤さん(NHK『デザインあ』のアートディレクター)、深沢直人さん(日本民藝館館長)がディレクターでスタートした施設です。
デザイン界の重鎮ですね。
建物の設計は安藤忠雄さん。
物理的なことだけではなく、思想もなにもかも全部シュッとした充実の施設です。
もじ イメージ Graphic展
この展覧会は秋ごろからバイト先の制作室にチラシがどっさりおいてあって、気になっていました。
三重野龍さんの作品も展示されているのかぁ。見たいなぁ。
丁度会期中にライブのチケットがとれたので、ついでに見に行くことにしました。
デザイン系の展覧会は仕事直結なので純粋芸術の展覧会と違って緊張感があります。
楽しいような楽しくないような。
最初の展示室はグラフィックデザインの歴史を見せる展示です。
日本だけでなくアジアの様々な文字、その成り立ちなど興味深い展示でした。
もちろん撮影禁止。
コンピューターでグラフィック制作することが一般化してからの展示は撮影もOK。
ポスターやチラシ、書籍など量産品の展示です。
漢字、カタカナ、ひらがな、漢字に振る「ルビ」があり、縦組み・横組みを使う日本語のグラフィックデザイン。
組み合わせ方法が色々あるってことは可能性がいっぱいあるってことで、そうすると高度なデザイン力が必要ですよね。
文字諸々に加えて日本人はイラストも好きだから、それを組み合わすとより選択肢が増える。
いちいち気にしていたら生活できないけど、わたしたちはかなり複雑なビジュアルのメディアに囲まれて生きているのね、と思わされる展覧会でした。
菊池さんのデザインがとてもすてき。
色も形も基本的なところから良きところに発展させた感じがかっこいいわ。
気になって気になって仕方がない…日本一有名であろう「いらすとやさん」。
みふねたかしさんっていうんですね。
おなじみのイラスト映像がどんどんかわってゆく装置で展示。
こんなにイラストが普及しているイラストレーターは史上初なんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょう。
漫画の装丁(に限らずブックデザインの)第一人者、祖父江慎さんの本。
GからHの文字がだんだん小さくなるロゴの「GRAPH」、北川一成さんコーナー。
北川さんの実家は印刷屋さんだそうです。
葛飾さんのロゴはブラウン管テレビ時代のテロップみたいな雰囲気。
実家が看板屋さんだという廣田さんのベタ?風サイン、どちらも見慣れた感があるのに新鮮。
これが見たかったんです!三重野龍さんのタイポグラフィ。
抽象画みたいで、読みづらいほど面白い。
さまざまなデザイナーによる選挙に行こうという小さなポスター。
台湾で出版の研究をし、東アジアで活躍するブックデザイナー王志弘さんによる日本名作書籍いろいろ。
写真はほんの一部なんですが、どれもちょっとイメージ違うなあ…と思いました。
王さん中身読んだ?おしゃれすぎるんじゃないかと思うんだけど。(個人の感想です)
よくある看板も、ここにあると新鮮。
グラフィック作品とは関係ないけど、順路をしめす立体矢印がかっこいい。
勉強になりました!
企画展「もじ イメージ Graphic 展」
会期:2023.11.23(木・祝)~2024.3.10(日) 火曜日休
時間:10:00 – 19:00(入場は18:30まで)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
料金:一般1,400円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
コメント