たまたまやっていたので見に行った卒展。とても面白くて、幸運でした。
東京藝術大学 卒業・修了作品展
上野にある日本唯一の国立芸術大学、東京藝大の卒展。
東京都美術館と大学内美術館、制作室で展示されていました。
作品数がとても多いし、とにかく混んでいるので全部じっくり見ようと思ったらたぶん1日(以上?)かかってしまう。
そこまでの時間はなかったのでデザイン科を中心にみました。
すご~く充実してました。
全作品、人生賭けてるのかってぐらいの気迫を感じました。
作った人はどう思ってるかわからないけど、とにかく本気度がすごいと思いました。
それが個人的なことであっても、現代社会とのかかわりを強く感じる作品が多い。
単純に完成度が高くて気持ちいい。
卒展がこんなにおもしろいなんて。
レースのオブジェが大量に吊るされた繊細で強くて美しい作品。
ミシンでひとつづつ作っておられますが、500時間かかったとかいてありました。
関連本も作ってるし…すごいなあ。
母性がテーマの作品。白く見える文字は全部くりぬいてあります。
あったかめの大きい世界ができていた。
実際介護の現場にいる学生さんの体験とリンクした作品。
見る人が介護のイメージを書いて貼る、参加型コーナーもありました。
問題解決をする、まさにデザインなんじゃないの。
船での北極航海に参加した学生さんの作品。
北極の生物をモチーフにした布立体に、粘土で作った薬なんかが載せてありました。
貴重な体験されたんですねえ。
愛しい人たちを形と言葉にして忘れても思い出せるように作ってあります。
こんなキャラクターが10数体ありました。
どれもかわいいし、完成度が高くて気持ちいい。
「女子高の生徒はゴリラ」っていうけど、逆手に取って?ゴリラらしさを教育理念に掲げてる中高一貫女子校の紹介。
理念やカリキュラム紹介のパネルに加えて制服や校章も展示してあります。
校長先生、卒業生、在学生出演のプロモーション映像が流れてて、その前から動かないおじいさんも。
(おじいさんのアタマを削除したら不自然な画像になってしまった)
ゴリラ生息地に留学したりする学校、おもしろい!
現物の横に立っている警備員姿の作者が開発した植物由来のダイヤモンドの展示。
プロモーションビデオでは工場内の映像も見られます。
社会参加度合いがすごすぎて感動。
作品+本を展示している人が多い印象ですが、この作品はたぶん本が中心だと思います。
壁面には原画(版画なのかな?)も展示されていました。
手間かかってます~。
美術作品として見応えのある本でした。
ヘルメットのデザイン…だと思います。
入学後、周囲の実力にコンプレックスを感じてたけど、バイクで走るときだけはそんなことも忘れられる…という作者のデザイン。
ヘルメットかぶると顔や髪型もかわるから、気持ちも飛んでいくのかも。
他にも面白い作品が目白押し。
とても興味深い展覧会でした!ありがとう。
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