京都市西京区の西の方、自然いっぱいの大原野を散策しました。
大原野
学生時代通学路だった大原野。
長岡京の暗い竹林を抜けるとぱあっとひらけた大原野を通り抜け、洛西ニュータウンを通り抜け、原付で学校に通っていました。
制作中息抜きに大原野に散歩にいったりもしていました。
空と田畑が広々していて野の花が咲いている美しいところ。
京都市といっても中心から離れていることもあり、学校を卒業してからは行く機会がなくなりました。
高校時代ニュータウンに引っ越した友人が同級生を集めてちょいちょい大原野散策ツアーを開催しています。
今回そのツアーに誘ってもらいました。
大原野散策
曇り空の中、ものすごく久しぶりの同級生たちと待ち合わせて大原野へ連れてってもらいました。
わたし以外のメンバーはヘビーなリピーター。
ニュータウン内にある友人の実家からほんの少し歩くとかつてのわたしの通学路に出ます。
いきなり懐かしい田畑の匂いです。
野の植物
たんぼのあぜ道にはつくしがいっぱいです。
あぜ道沿いの鉄柵にからまりまくった枯れたツル?は野ぶどうだそうです。
枯れてるみたいですが、これから葉が出ていずれあのカラフルな実がなるんですって。
冬にはこんなカゴの材料みたいな姿になるんですね。
小さい野の花がいっぱい咲いています。
たんぽぽとかぺんぺん草とかオオイヌノフグリとか、わたしの家の周辺にも咲いていますが量が違う!
あちこちにいっぱい咲いていて雑草感はゼロのかわいさ。
菜の花もいっぱい。
この季節は畑にも川沿いの斜面にも菜の花がいっぱい咲いて風景が明るくなります。
曇ってても明るい。
色々写真を撮ろうとおもったけれど、スマホを通してのぞくとがっかりな風景になる。
自分の目で見るのがいちばんです。
鳥
田植え前でまだ水も張っていない茶色いたんぼの中に脚の長い鳥がいっぱいいます。
脚とくちばしが濃い黄色で体が茶色い鳥。
「キリキリキリ」ってすごく大きな声で鳴きます。
茶色い体でたんぼに紛れているけれど、飛び立つときに広げた羽が真っ白でビックリする。
しかも羽の先に黒い帯付き。
「ケリ」っていうんだって。
友人たちは植物や鳥の名前、生態もよく知っています。
秋の虫みたいにキレイな鳥の声が響いていました。
キュリキュリキュキュキュ ピュ~ン
めちゃくちゃ大きい声です。
「カワラヒワ」だそうです。
電柱の変圧器の上には真っ黒な鳥がいて、やっぱり大きな声で鳴いていました。
ピューピピピピューリ ピーユ
逆光で見たから真っ黒なだけで、順光で見たらお腹が赤くて頭から背中にかけては青い聖母マリアみたいな配色。
「イソヒヨドリ」というそうです。
街なかにいるとわからないけど、鳥って声が大きいんですねぇ。
大原野は結構なボリュームでずっとキレイな鳥の声が聞こえています。
うぐいすもさかんにないていました。
植物ふしぎ
林の中に「ギンリョウソウ」の赤ちゃんがありました。
ベニタケなどの菌類に寄生して成長し、毎年この場所に咲くそうです。
成長した写真を見せてもらったら、全体が透明感のある白で 目玉みたいな花?がついていました。
色も形もなにもかも不思議な植物です。
見上げると、たくさんの木々がパズルのように棲み分けて枝を広げています。
みんなに公平に日が当たるように、自然にこうなるんですって。
自然ってつくづくふしぎですごいもんです。
神社、お寺
学生時代、散歩がてらよく行っていた大原野神社にゆきました。
はじめて裏からはいったけどこんな立派な神社だったっけ…?
結婚式をしておられたのか雅楽が響き渡ってました。
境内にある大きな千眼桜はまだつぼみ。
京都府京都市西京区大原野南春日町1152
8:30~17:00
大原野神社を通り抜け、全然咲いていない立派な枝垂桜の下をくぐって正法寺へ。
中に入らずまわりをぶらぶらしただけ。
京都府京都市西京区大原野南春日町1102
9:00~17:00
最後に十輪寺へ。
なりひら寺ともいうそうで、藤原業平のお墓と塩竃があります。
難波から海水を運んでこの塩竃で塩焼きの風流を楽しんだそうです。
なんですって?!難波から海水を運ばせたの?!ひどい。
この地域を「小塩(おしお)」というのは、ここで塩を焼いていたからだそうです。
屋内の縁側でねそべってお庭を見ることを推奨されているので、みんなで寝そべって拝見しました。
お庭は写真撮影OKです。
京都府京都市西京区大原野小塩町481
9:00~17:00
拝観料 400円
大原野は景色にそぐわないデザインの家が建っていたり、すぐそこに自動車道ができていたり、当然学生時代とはだいぶかわっていました。
けれど基本的には大きく開けた美しいた景色やにおいはそのまま。
お天気が冴えなくても美しかった。
とてもとても充実した半日を過ごしました。
大原野と友人たちにありがとう!!
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