名品展 国宝「紅白梅図屏風」@ MOA美術館

国宝 紅白梅図屏風 尾形光琳 江戸時代(18世紀)

熱海のMOA美術館へ。降っていた雨が途中から雪にかわりました。

目次

MOA美術館

MOA美術館は創立者である岡田茂吉が蒐集した東洋美術を中心にコレクション構成した美術館。
熱海駅からバスで急な坂を上って10分ぐらい?見晴らしのいい山の中にあります。
といっても今回は熱海駅で降っていた雨が雪になり、美術館に到着したらあたりはすっかり曇った雪景色になっていました。
晴れていたら見晴らしがいいんだろうなあ……と想像だけです。

山の斜面に沿っているからか、なが~~~いエスカレーターにて展示室入口にたどり着くおもしろい造りになっています。

長いエスカレーター(これは下りの写真)

途中踊り場(っていうのか?)が円形ホールになっており、天井に美しい光の作品が広がっています。
大きな扉は人間国宝による漆塗り、床や壁の石材が美しいし、能楽堂もあるし、あちらもこちらもすてきな超贅沢建築物。

人間国宝 漆芸家の室瀬和美・作の大きな扉。(自動ドア)

展示室のケースには映り込みがほぼない低反射ガラスが使われていてストレスゼロ!
鑑賞にありがたい美術館です。

名品展 国宝「紅白梅図屏風」

紅白梅図屏風、色絵藤花文茶壺、手鑑「翰墨城」の国宝3点を含むコレクションの展覧会。
広い展示室に奈良時代~江戸時代の工芸品、絵画、仏教彫刻がゆったり展示されています。
竹内栖鳳や板谷波山など近代の巨匠作品も展示されているのですが、古典が濃厚すぎて「へぇ~」で終わってしまいます。(個人の感想です)
贅沢すぎてもったいないことでした。

国宝 色絵藤花文茶壺 野々村仁清 江戸時代(17世紀)

色絵藤花文茶壺は黒漆喰の壁に囲まれた小さい展示室にぽつんと展示されています。
あったかい白と渋く鮮やかな藤の絵が映える。
普通に近くで見ても美しいけれど、部屋の入口から遠目に見るとさらなる美しい存在感がありました。

尾形光琳の紅白梅図屏風も展示室に1点だけ、畳の上に置いてあります。
ホントの部屋みたい。
ゆったりじっくり鑑賞できます。
いいなあ、屏風。
江戸時代の生活環境の中で、江戸時代の道具をつかって描かれたものすごいセンスとパワーの絵。
どこをきりとっても迫力があってかっこいい。
この作品を引用したデザインが多いのはこういうことなのね、と思います。

手鑑「翰墨城」は古筆切(歌集や巻物を切断分割したもの)をスクラップしたアルバムのようなもの。
天皇や貴族の書の一部がコラージュされていました。
文字が書かれている紙もおしゃれです。
制作は江戸時代だけれど古筆切は奈良時代~鎌倉時代のものだそうです。
このとんでもないアルバムをみんなで鑑賞してたんですね。

その他工芸品や風俗画、仏像など美しいコレクションがどんどこでてきます。
道具や技術が発達している現代とは全く違った環境で作られた古典作品。
人間の大きな力に圧倒されて展示室から出てきたら、MOA美術館全国児童作品展やってました。
一気にめちゃくちゃ現代です。
最近の児童絵画展作品はスマホ撮影(たぶん)した画像をもとに描いてる感がえげつない。
いっぱい写真撮ってその中から描きたいものを選んでアナログで再構成している。
インスタの写真がそのまま子どもの絵になったような作品もよくある。
面白い時代になってきました!

花の茶屋

お昼ご飯を食べに雪のお庭に出ました。
山の中のかなりでこぼこのある自然なお庭。
(雪が積もっているので実際はよくわからない)
なぜか雪景色を見ると「見えないからといって『ない』ってわけじゃない」っていう言葉が浮かびます。
ずっと前にテレビの語学講座で聞いた、雪とは全然関係ないことば。

地産地消、自然農法素材による和食店「花の茶屋」にゆきました。
お昼はとっくに過ぎていたので売り切れもありましたが、わたしが食べたかった丼はまだありました。
ゆでたシラスと生のシラスが載ってる2色丼。
静岡のシラスはおいしい……静岡に限らずシラスはおいしいか。
大きな窓から見えるお庭はどんどん白くなり、お店の方によるとこんなに降るのは珍しいそうです。
このお店は、美術館の飲食店なのにおいしかった!
美術館にある飲食店ってたいがい雰囲気だけよくて味は残念なんだけど。(個人の感想です)
おいしく食事を終えてお店を出ると、傘とられてました。
味と雰囲気はいいけど治安が残念なのかも。(個人の感想です)

お庭をもっと進むと和食の店がいくつかあり、展示室のある施設内にはカフェもあります。
カフェでは中国人団体客がトランプゲームで盛り上がっておられました。
美術館でトランプしてる人初めて見ました。
雪のない季節にも訪れたい美術館でありました。

名品展 国宝「紅白梅図屏風」
会場:MOA美術館 〒413-8511 静岡県熱海市桃山町26-2
会期:2026.01.30(金) – 2026.03.18(水) 木曜日休
時間:9:30〜16:30(最終入館16:00まで)
料金:一般2000円、高大生1400円、中学生以下無料、障がい者無料

美術館から熱海駅に戻ると、駅周辺は観光客でいっぱいでした。
社員旅行的な団体客が目立ちます。
1950~60年代の映画では社員旅行や不倫旅行といえば熱海ですが、いまだにその雰囲気が残っているのかもですね。
街の雰囲気も宿泊した旅館も、昭和な熱海でありました。

にぎわう駅前の商店街
海沿いの昭和な宿から見える夕方の景色。あちこち工事中でした。

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