【norm Art & Design Festival 2022】@W大阪 華やかなホテルのルームギャラリーでの展覧会、みて参りました。

鷹巣由佳 予期せぬ予期:Unexpected expectations

心斎橋のホテル、W大阪でnorm Art & Design Festival 2022が開催されています。
どれが作品でどれがもともとの作りなのかもわかりにくい、それ自体がアート作品のようなホテルでした。

目次

W大阪

OSAKAメトロ心斎橋駅から北に向かって徒歩4分ほど。
御堂筋沿い難波神社手前に27階だてのW大阪があります。
「遊びごころある上品な大阪のラグジュアリーライフスタイルホテル」だそうです。
建築家の安藤忠雄さん・デザイン監修。

外観は一見地味ですが、黒っぽいガラスに周囲の景色が映って派手。
巨大な鉱石による研ぎ澄まされた結晶体をイメージしているそうです。
一歩入るとネオンピカピカでわかりやすく派手。

出入口

外は地味、中は派手なのは「大阪商人の遊び心」というデザインテーマに基づくものだそうです。
そういわれてみると、なんかかっこいいなあ。
ピカピカのBIGパチンコ玉みたいなので「W」と看板?掲げているのもアク強め。

エレベーターもびっかびか。

見どころ満載です。

norm Art & Design Festival 2022

W大阪の9階で、客室をギャラリーにして大阪の若手作家の展覧会をしています。
2階では世界最古のシャンパーニュメゾン ルイナールとグラフィックデザイナー鷹巣由佳さんのスペシャルインスタレーション。


ルイナール [ スパークリング 辛口 フランス ブラン・ド・ブラン 375ml ]


他にもライゾマティクスのスペシャルインスタレーションとか音楽フェスティバルとか…
このホテルにぴったりの華やかなカタカナイベントがいろいろ。
本来わたしとはかなり縁遠いイベントですが、ホテルのデザインがかわっていると聞いたので見にゆきました。

Room Art Gallery

9階客室全部がギャラリーになっていて、各部屋1~3人の作家が作品展示しています。
若さ爆発の激しい作品あり、落ち着いた作品あり、あれこれありでバラエティ豊か。
ホテルの部屋は鏡やガラスなど周囲が映りこむ素材が多用されており、作品が映りこんで複雑な展示になっていました。
御堂筋側は天井から床までの大きな窓なので、外の景色もプラスされてさらに複雑に。

村田奈生子

壁面の大きい作品 左:PASTROKE30 右:PASTROKE29

部屋に作家さんがおられて、作品について説明してくださいました。
時間をテーマに主にモノクロで制作しておられるそうです。

ベッド周辺の作品は、
1.カレンダーを細く切る
2.切って何本もできたパーツを再構成して作品をつくる
3.それをステンシル用の型紙に写して切り抜く
4.切り抜いた型を使ってスポンジでステンシルする
というプロセスで、手作業で作っているそうです。

同じ「時間」をテーマにA4モノクロコラージュ作品、そこから発生したタブローも制作しておられます。
コラージュは自分で撮った写真ではなく、雑誌など他人が撮ったものを利用して制作。
次にそれを見ながら、ほぼその通りに絵具で大きく描きなおした作品もあります。
絵具で100%自分の作品にしてゆく過程で、部分的に端折ったり描き加えたり変化しています。
白と黒だけですが、画材も試行錯誤しておられるそうです。
展示しておられる部屋がシンプルだったので、モノクロームの作品がよく合っていました。

廣島新吉 宮原寛

同じ部屋で展示することになった、たまたま同じ高校の先輩・後輩。
先輩の廣島さんはリアルなフィクションをテーマに制作しておられるそうです。
具象と抽象で、全然違うタイプの絵ですが、「実際宿泊しても違和感がないようにしよう」と話し合って展示したそうで、その点はうまくいっていました。

鏡の上にかかっている絵:廣島新吉 壁にかかっている絵:宮原寛

ベッドには大きなモノクロのYUTAKA HASHIMOTOさんの作品が唐突に1点置かれていました。

tentententen

カラフルでシンプルな水玉の作品ばかり。

NFTアート(電子上に存在するアート。メタバースと組み合わさっているとか…)集団tentententenの、点が織りなすダイバーシティだそうです。
ウォークインクローゼットの中には1点だけ作品がかかっていました。
クローゼットの壁紙はモノクロだけど派手な大阪風景のドット絵(ピクセルアートっていうのかしら)、めっちゃすてきです!

ゆずのアルバムYUZU TOWNのアートワークを担当されていたeBoyのデザインですね。
大きいドット(展示作品)と小さいドット(壁紙のピクセルアート)のコラボレーションですが、圧倒的に小さいドット(ピクセルアート)の方に目がいきます。
各部屋のクローゼットには派手な壁紙が貼ってあるそうで、開けて楽しいクローゼット。

SHOTA MATSUI

無加工の石を使った、石をそのまま愛でる作品。
石以外の材料は、石の美しさを際立たせるための演出なんだそうです。

F=MG(F=SUPPORT MEDIUM)#2

YUDAI YABUMOTO

Drawing World、マーカーで細かく入り組んだ絵が描かれています。
部屋中を覆うものすごい量です。
窓も隠れているので部屋の中が暗くて、少々コワイ。

この展覧会、20組強の若手作家が全力で展示しているので、全力で見ると疲れます。
ホテルのパワーもすごいので、緩急つけて見なければです。
8/11(木)は11時から22時までやっています。
当たり前ですが、夜と昼とでは作品の見え方がだいぶ違うようです。
8/12(金)は11時から、入場は18時まで。


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