益田ミリさんのanan連載漫画をドラマ化したものをAmazon Prime Videoで発見。ロケ地も小道具もファッションも音楽も、もちろんストーリーもすてきなドラマです。
漫画「僕の姉ちゃん」
2011年マガジンハウスから発売の、益田ミリさんによる漫画。
ananに連載されているものだそうです。
ananってまだあったんですね…20年以上手に取っていない雑誌です。
益田ミリさんの漫画も、すーちゃん以来長いこと読んでいません。
ドラマを見て「ああ、こんなかんじだった」と思い出しました。
柔らかく辛辣で、納得せずにはいられないおもしろいセリフが。
ドラマ「僕の姉ちゃん」
「僕の姉ちゃん」はテレビ東京系列で2022年7月に放映されていたようです。
1話24分×10話。
10話で終わる30分以内のドラマ、いいですねえ。
ドラマの「僕の姉ちゃん」は24歳の弟(杉野遥亮)30歳の姉(黒木華)が両親の留守中にしばらく二人だけで暮らしている間のお話。
鵠沼駅から家に帰るシーンが何度も出てきます。
鵠沼といえば先輩の雑貨店「ノイエザッハリヒカイト」があったところで、ちょっと身近に感じます。
弟は猫背でおっとりした、平凡中の平凡なサラリーマン。
姉ちゃんは口が達者でしっかりもののおしゃれなOL。
仕事から帰って来て、それぞれが好きなものを食べながらリビングでおしゃべりをするシーンが中心です。
だいたい弟が姉ちゃんに遠慮なくやりこめられるのですが、それが笑える。
姉ちゃんはほのぼのとキツイことを言います。
正しいし説得力もあります。
様々な事柄についての独自の理論もおもしろい。
「最後のダイエット」って本を読みながらブルボンのホワイトロリータを食べる姉ちゃん。
最後のダイエット
ホワイトロリータの包み紙を栞にしている。
ブルボン ホワイトロリータ 14本×12個
「収納上手」という本を読むけど、ちっとも片付けない。
弟がそれを指摘すると、
こういう本は書いてある通りにすれば誰にでも絶対できるように書いてある。
この通りにやれば絶対自分にもできるって何かがあれば安心じゃない?
そういうことを実感するために読む「いわば癒し本だわな」と結論づけ。
「ホッとする~。収納の本って」と寝転んでいる。
ダイエット本も「完全な癒し本」だそうです。
なるほど、HOWTO本って、そうなのかも。
音楽がすてき
姉ちゃんが鵠沼駅から家にかえるときや、庭や縁側で用事をするときに流れる音楽がめっちゃくちゃいいのです。
1950年代の日本映画で流れるような3拍子のゆったり音楽。
途中でメロディが口笛になるのがまたよいのです。
これ以外のBGMも1950年代日本映画っぽくてすてきです。
「僕の姉ちゃん」オリジナルサウンドトラック
オープニングの音楽はハンバートハンバートの「恋の顛末」。
最新アルバム「丈夫な私たち」にはいっています。
丈夫な私たち (通常盤)
エンディングはOKAMOTO’Sの「Sprite」。
アルバム「KNO WHERE」にはいっています。
KNO WHERE
ハンバートハンバートではじまって、中は1950年代日本映画BGM風、終わりはOKAMOTO’Sなんて、しゃれてるぜ。
舞台がすてき
姉弟が住んでいるのは1950年代日本映画に出てくるような平屋建てのレトロなお家。
木製の白いドアに部屋番号なのか番地なのか、数字がついています。
海が近い。
家財道具も1950年代の映画みたい。
勝手口にかかっている掃除道具のちりとりがトタン製だったりします。
家具も昭和の、手入れされたちょっといい家具って感じなのですが、そこで姉弟が缶ビール飲みながらインスタントラーメンやコンビニ弁当を食べている。
このギャップが音楽のラインナップと重なります。
俳優さんがすてき
姉ちゃん役の黒木華さんがとても魅力的。
そしてこのドラマは衣装がぜんぶとてもかわいい!
会社にゆくときの服は「ぴったり」なサイズ感が1950年代っぽくておしゃれさ倍増。
どの洋服も大きなお尻と太い腕がとても魅力的に見える色・柄・形でした。
家でのOFFな服もかわいい。
ハンバートハンバートのライブTシャツ「FOLK IS MY LIFE」は、ほどよくダサく着こなしておられます。
ライブTシャツって、当のミュージシャンが着てもダサかったりしますもんね。
弟役の杉野遥亮さんはぜんぜん知らない俳優さんですが、たぶん今時の「イケメン俳優」なんだろうな。
そう考えるとホントにうまく冴えない気弱な弟を演じておられます。
猫背でカバンを斜め掛けにして、スーツも少しよれっとして見える。
女性上司の後を小走りでついていくところなんか、「営業むいてなさそう感」がにじみ出ている。
家ではストライプのパジャマにハラマキ?、普通の眼鏡。
イケメン役をしておられるところも見てみたいけど、笑うかも。
他の俳優さんもおしゃれでいい感じの人ばかりでした。
ずっとしあわせ
最終話はご両親が仕事から帰ってこられるところで終わります。
「おかえり」ときょうだいが出迎えにゆく。
最後に手巻き寿司を用意した食卓が映ります。
子どもたちが大人になってもしあわせな家族。
「僕の姉ちゃん」は見ている最中も見終わってからも、ずっとしあわせなドラマでした。
あー、漫画をかってしまいそう…。
コメント
コメント一覧 (2件)
リビさま
あまりドラマを見ないのですが、これは見てみたいです!
見ているときに心地よい感じがしそうです💕
「最後のダイエット」って本を読みながらブルボンのホワイトロリータを食べる。
っていうところにツボりました(笑)
Amazon primeだと駄目だなぁと思っていたのですが、
我が家も見ることができるようです😅
ゲームのプレステを立ち上げて見ないといけないので、操作してくれる人がいる時に見てみます💦
リンゴとコトリさま
コメントありがとうございます。
ぜひぜひ、見てください!
たいへん珍しい、ストレスのないドラマです。
漫画も買ってしまいました…。