ハイセンスライブ「C2P2」をはじめてよしもと漫才劇場で見ました！

R-1ぐらんぷりのMVP（エムブイピン）でおなじみヒューマン中村さん主催、漫才劇場ハイセンスメンバーによるフォース感じ系ユニットライブ（ってどういうこと？）。

C2P2

ヒューマン中村さん、Dr.ハインリッヒ、kento fukayaさん、カベポスターの４組によるユニットライブです。
ネタが２本ずつと短いコーナーという構成でした。
今まで配信で見ていましたが、劇場で見たらどう違うかを知りたくて行ってみました。

観客は100人（も全然いない？）ぐらいで、わたしの席（前から３列目のどまんなか）の周囲に、カベポスターのステッカー・チケット・舞台の３点セットを記念撮影している若い女性が数人がいました。
主催者ヒューマン中村さんのステッカーでやってる人いないかなぁ、と見まわしましたが見つけられませんでした。

それはそうと、衹園の声で流れていたコロナ感染の注意喚起放送が、ニッポンの社長の声（たぶん）にかわっていました。
衹園櫻井さんが、衹園マンゲキ卒業の日に備えて、あの放送を引く継ぐためのオーディションを開催しなければとおっしゃっていました。
これって、オーディションの結果ニッポンの社長（たぶん）が勝ち取ったってことなの？

カベポスター

ボケ担当の永見さんとツッコミ担当の浜田さんによるハズレなしのネタをする若手コンビ。
浜田さんは名ツッコミです。

漫才１

つかみは
永見さん「たしかにお前の言う通り、こども部屋のどっかの引き出しを開けて赤くて透明のサイコロが入ってると、青くて透明のサイコロもはいってるよね」
浜田さん「言ってないわ」

GWHOLEサイコロ ダイス 6面 40個 16ｍｍ trpg ダイス 直角 透明 8色（レッド、ライトブルー、黄色、グリーン、オレンジ、紫、ピンク、ブルー）

本編は、永見さんが「科学館の運営も大変ですね～」と言い出します。
実家の近くに１度も行ったことない科学館があって、小６のときに初めて行ったらその日が閉館の日でした。
館長が「君が最後のお客さんだからここのことを何でも教えてあげるね」といって一緒に廻ってくれた、というネタ。
この科学館のすごい秘密が館長によって公開されます。
閉館になることにも、跡地に作られるものにも納得です。

漫才2

つかみは
永見さん「たしかにお前の言う通り、色鉛筆のフタをあけるときって缶のここ（『PUSH』の印のところ）を押すと『デンッ』てあくよね」
浜田さん「言ってへんわ」

三菱鉛筆 色鉛筆 880 12色 K88012CP

本編は、ふたりとも中学時代が一番音楽をきいたよな～とMDの話などでスタート。
その2000年代、永見さんが一番聞いた音楽は米米CLUBの「浪漫飛行」。

浪漫飛行

これは彼らがごく小さい頃のヒット曲で、浜田さんは共感できないようでした。
永見さんの中学では、お昼休みの校内放送で１週間のリクエストが一番多い曲がかかります。
「浪漫飛行」がかかってほしくて、永見さんは友達にも頼んでリクエストしていた…というところから展開してゆくよ～くできたネタ。
ただでさえ面白いのに、浜田さんのツッコミでお話が倍おもしろかったわ。

kento fukayaさん

自作フリップ芸中心のピン芸人。
芸人アイドル ZiDol（ズィードル）のプロデューサーでもあります。

今回配信で見るのとは違う！と感じたのはkentoさんのネタでした。
正確にはネタの一部であるフリップです。
劇場でも遠目でしか見たことがなくて、真正面の近くから見たのははじめてでした。
フリップの絵が、思っていたよりずっと良かったのでした。
イラストラインが特徴だと思っていましたが、それだけではなくて色の選択も面白いし、マーカー塗り跡の残し方もうまい！
ネタの内容よりそっちに夢中になってしまいました。

ネタ１「ラグビーmen’sは96%腕を組む」
ネタ２「常滑貴史（たかふみ）の合格発表」

常滑貴史・母の眼鏡レンズのピンクがすご～くいいのですが、これは配信では白くとびそうだし、遠目ではよく見えない。
肉眼できれいに見えてよかった。
kentoさんありがとう。

Dr.ハインリッヒ

ボケ担当の幸さんとツッコミ担当の彩さんからなる精神世界を漂うふたご漫才師。

漫才１

「人類の未来」で披露された新ネタをまた聞くことができました！
幸さんが夜のハイウエイをドライブしていたら、隣に気になるタクシーが。
後部座席には長い髪、白いワンピース姿のジトっとした女性が座っている。
というところから展開していく奇想天外なお話。
もう一度聞きたい。

漫才２

幸さんが「テントウ虫のグミを食べて３枚シールを集めたらイタコを通してモーツアルトに１回だけ質問ができる」懸賞に当たり、何を聞くかを毎日考えているというネタ。
幸さんならではの「なにそれ？」な質問を色々用意しておられます。
最後にギュッとまとめたわけのわからない質問をきいた彩さんが、きれいにまとめて落としておわりました。
ああ、興味深い。

ヒューマン中村さん

ヒューマンさんはセンス抜群のピン芸人。

漫談

つかみ
NGK近くでキャップをかぶってマスクをした桂小枝師匠にお会いし、元気よくご挨拶したら小枝師匠ではなく単に細い眼鏡のおじいちゃんだったそうです。
NGKの近くを歩いているキャップとマスクのおじいちゃんは師匠に見えがち、という夏のあるあるでした。

本編
「メリーさんの電話」のメリーさん、「わたし綺麗？」の口裂け女、占いで何でもおしえてくれるコックリさん…という夏の怖い人たちにまつわる冷静なエピソードのネタ。
ヒューマンさんの漫談はおもしろいなあ。

コント

「ラーメン業界も弱肉強食で気を抜いたらすぐに終わってしまうんで…」と頭にタオルをまいて長い前掛けをしたラーメン店主が密着取材に応じているコント。
途中でオチがうっすらわかってきます。
それでもおもしろいんだけど。

コーナー「数字を例えましょう」

幸さんがトリ目で席が見えずウロウロ。
スクリーンに「１ｍ」とか「９０歳」というように数字と単位がセットで出てきます。
ルーレットがとまったときに出た数字がどれぐらいのものなのかを語尾「〇〇か！」で答えて、ＭＣ浜田さんがベストアンサーに選んだ人が「例え数字王」となるゲーム。

まず出たのは「1兆円」。
「小２が友達と賭ける金額か！（ヒューマンさん）」
「M-1グランプリ（スペース大会）賞金か！（kentoさん）」
「徳の高い人が復活したときに身に着けた布か！（彩さん）」などなど出て、ベストアンサーはヒューマンさんの「小２が友達と賭ける金額か！」に決定。
彩さんの答えの布とは、磔刑になったキリストの遺体を覆った聖骸布の事だったらしく、みんな「勉強になった」と言っておられました。

次に出たのは「時速18㎞」
どのぐらいの速さか全然わからんとブーイング。
最速の解答はkentoさん「ピンと来ないか？」
「オランウータンの本気か！（永見さん）」
「怒ってるコーギーか！（幸さん）」
「サッサッサッサー大臣が来たか！（彩さん）」などなど出て、ベストアンサープラス総合優勝は彩さんの「サッサッサッサー大臣の通過」に決定。
すごく面白いんだけど、正確にはフリップに
「サッサッサッサー大巨が来たか！」
と書いてあったのに誰も指摘せず、「大臣」として進めているのも面白かったのでした。

エンディング

出演者それぞれの単独ライブの告知がありました。
ヒューマン中村さんが、このライブ終了後に8月末ZAZA HOUSEで行う漫談ライブのチケットを手売りしますとおっしゃってました。
わたしは終演後サッサッサッサーと帰ったのですが、待っていてチケット買えばよかったと只今後悔しています。

生C2P2、面白かったしkentoさんの絵がよかったし、いってよかった！