大阪メトロ北浜駅6番出口から西へ少し歩くと、町屋を改装したショップ&ギャラリーがあります。派手さはないけどいいところ!
CuteGlass Shop and Gallery
CuteGlass Shop and Galleryはガラス瓶製造メーカーの日本精工硝子(株)が運営するショップ&ギャラリーです。
日本精工硝子は明治28年創業。
わたしたちが毎日使う化粧品、食品、薬品などの容器となるガラス瓶製造メーカーさんです。
たてもの
北浜の町屋は、CuteGlassのマネージャーさんの叔母さまが住んでおられた大正時代からの住宅を改装したもので、太平洋戦争中の大阪大空襲で焼け残った強運な建物です。
戦争や地震を耐えた建物の傾きを補正し、耐震補強して今の状態になっているそうです。
なので全体的に古い木材と新しい木材が混在してツートーンになっています。
戦争をくぐりぬけただけあって客間(ギャラリー)の床下に防空壕が。
畳の一部分がガラス張りになっており、防空壕であったスペースを見ることができます。
戦後は物置として使っておられたそうで、今はガラス瓶のかけら(カレット)を敷き詰めた作品になっています。
この作品、わたしが撮った写真ではぜんぜんイマイチでした~。
防空壕から目を上げると小さなお庭。
住んでおられた方の日常生活を感じる景色です。
土間にはガラス瓶やガラス雑貨が展示されています。
改装時、土間の三和土をはがすと石畳(っていうのかな?)が出てきたそうです。
現在はその石を活かした床になっており、古く大きな石がいい感じ。
吹き抜けを見上げると2階には住宅用の板ガラスと大量生産品のガラス瓶を組み合わせたガラス障子風のステンドグラスがあります。
懐かしさを感じる材料の工業製品感やそこに差す光がいい感じなのですが、写真撮ったら全然イマイチ。
防空壕もステンドグラスも、あの町屋の中で、肉眼で見てこそなのでした。
女性用トイレのドアは、板に細い竹を組み込んだ繊細なもの。
男性用トイレのドアは網代です。
昔の建具をうまく利用して、昔と今が混在していておもしろい。
コレクションのガラス瓶
奥の蔵は、先代社長が収集されたガラス瓶(一部陶器もあり)が展示された小さ~な博物館になっています
今はなくなってしまった食品メーカーや飲料メーカーの貴重な瓶やラベルも見ることができます。
展示台はこの家で使っておられた古い家具。
入ってすぐ目に入るのは、微量のウランを着色剤として使っているウランガラス。
紫外線によってみどりに光っています。
このガラスは、割れたとしてもウランのはないそうです。
コンプラ瓶は鎖国時代に出島からアジアやヨーロッパに輸出していた醤油の瓶で、波佐見焼きだそうです。
「コンプラ」は「金富良醤油」の「金富良」。
2リットルのビール瓶というでかい瓶がありました。
キリンビールの麒麟がエンボスになってます。
ビール瓶に合わない桜マークがエンボスされているさくらビールっていうのもありました。
さくらビールは経営権がどんどん移り、今はサッポロビールが成分表の権利を持ち、門司港レトロビールが製造しておられるそうです。
ここにはたくさんの展示品があるわけではないのですが、社長が出などどの際にコツコツ集めて大切にされていたという点だけでもとても価値のあるガラス瓶たちです。
なんてすてきなコレクション。
現役ガラス瓶
現在販売しておられる大量生産のガラスボトルやフタも販売しておられます。
さすが、安価です。
普通の形のものだけでなく、動物の形、ハート型、色々なものがあります。
フタや中ぶたもいろいろあって、瓶によってはソルト&ペッパーとして使えたりもします。
コラボでジャムやフレグランスの販売もしておられます。
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当たり前に使って資源ごみの日に出すガラス瓶。
100年以上、地道に工夫を重ねて全力で作っておられるメーカーさんがあるんですね。
なんでもそうだしあたりまえなんですけど、ありがたいことです。
派手さのないショップ&ギャラリーですが、建物もコレクションも見応えがあります。
大阪のものづくり企業って素晴らしいなあと思ったのでした。
CuteGlass Shop and Gallery
〒541-0044 大阪市中央区伏見町2丁目4-4
電話:06-6226-8360
時間:平日 11:00~19:00 土曜日 10:00~18:00 日曜・祝日休
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