【道を、歩いてたんですよ】@NGK Dr.ハインリッヒの単独ライブ。殆ど笑わなかったけどものすご~く面白かった! 

Dr.ハインリッヒ単独ライブ 道を、歩いてたんですよ

マンゲキ卒業公演以来、約1年ぶりに劇場で単独ライブを見ました。全編漫才。「漫才」って幅広いなあ。

目次

Dr.ハインリッヒ

ボケ担当の幸(みゆき)さんとツッコミ担当の彩(あや)さん。小柄なふたごの漫才師です。
黒いパンツスーツにハイヒールとシックないでたちなんですが、ジャケットの裏地はかなり派手です。
一番最近のC2P2で、直近の目標はTHE SECONDで優勝することだとおっしゃっていました。
とにかく一度決勝戦の景色を見たいんだそうです。
こんなかんじの漫才なのに、そういうとこは尖ってないんだなぁ。
ここのところ、おもしろいはずの単独ライブやトークライブを配信で見ても不思議とおもしろくなかったので今回は劇場にみにゆきました。

道を、歩いてたんですよ

ギリギリまで仕事をしてしまったので、NGKの階段を走って上がってすべりこむ。
表彰式かと思うような厳かな「見よ、勇者は帰る」が流れてました。

オープニング

正装の黒帯が登場。
観音開きの片方の扉を大西さん、もう片方をてらうちさんが開きます。
すごくRGBな色の中、スタイリッシュなDr.ハインリッヒ登場です。
幸さんによると、本当は上下に動く自動扉にしたかったが不可能だといわれて手動観音開き扉になったそうです。
手動扉を開ける担当者として「黒帯」が浮上。
「金属バットに勝ったんですね!」と喜ぶてらうちさん。
黒帯がダメならデルマパンゲ、ツートライブを予備で考えていたけれど全員スケジュールが入っていて結局黒帯しか空いてなかったとのこと。
黒帯もこのあとすぐ「木佐寄席」があるからと退場されました。
ハインリッヒさんの手下たち?も忙しいんですね。

Dr.ハインリッヒ単独ライブ 道を、歩いてたんですよ 舞台
観音開きの扉。手前の黒い塊は1時間わたしの視界を遮っていたアタマ。

漫才1

人がいっぱいいるということは、それだけ自転車もあるということ。
幸さんが歩いていたら、コンビニの前にとまってる自転車のカゴにポメラニアンが入っていて…。
幸さんが歩く先々にあるコンビニ前に駐輪している奇想天外な自転車にまつわる話。
途中セリフ忘れた幸さんが、彩さんに教えてもらうハプニングあり。
ぜんぜん笑わなかったけどお話はものすご~くおもしろいのでありました。
アタマの中はヘンな商店街が舞台の短い映画でした。

漫才2

幸さん「道を歩いてたんですよ」
すると、大喜利みたいに画用紙に何か描いて空に掲げてる人がいたそうです。
画用紙に「力強い綿あめ」ってかいてある。
クイズの練習をしていたんですって。
この行動についてキレてる男の人が注意しにやってきます。
折り紙を地面に置いて、その色を空に貼ろうとしている人です。
「力強い綿あめ」という文字が空に映ったら邪魔だからキレてるんです。
…不可解なえらい出来事です。
そこにいろんな人が来るんですが、全員なんじゃそら!な人、そして出来事。
つっこむ彩さんによってブチって話が切られておわります。
ぜんぜん笑わなかったんだけど、もちろんとても面白い。


マルマン スケッチブック 図案シリーズ A3 画用紙 S115

漫才3

「風の時代」の今、彩さんは副業を考えています。
ふだんタロット占いをしているので、自分には占い師が向いていると思ってる。
「やったことないから練習していい?」
珍しく「練習してみる」展開です。
幸さんがお客さんです。
ただただ不思議な客。
彩さんが「そんな人はイヤや」と拒否してやり直しを繰り返し…落ちて終わりました。
漫才っぽいけど漫才っぽくないとてもおもしろい話。

漫才4

彩さんは「これをやってしまったら絶対後悔するのにやってしまう」ことがいくつかあります。
新しく買ったアイラインを全部繰り出したら折れてしまった…とかいうやつ。
その度に「やってみたいことできたから…ええやん!」
ときっぱり言う幸さんの表情がたまりません。
それでいったら、と幸さんもいろんな「これをやってしまったら絶対後悔するのにやってしまう」を出しますが、ズレてます。
このネタで気になるのは「食パン一斤に腕を入れて貫通させたい」というところ。
腕一本分はありそうなアクションなので、「それは食パン1本じゃないの?」と思うんです。
漫才らしいおはなしでした。
それはそうと、「食パン一斤に腕をいれて貫通させたい」部分が、グッズの「和洋お姫はんシリーズ」のステッカーになっているそうです。

漫才5

幸さんが「立ち上がった方がいいときってありますよね」とおっしゃいます。
数字がいっぱい書いた小さい紙をぷちぷち押したら縦・横・斜めに穴があきました。
「この時は立ち上がった方がいいよね」
彩さんが「ビンゴ!といって立ち上がったらいいわ」と教えてあげます。
「伏見稲荷大社の千本鳥居で狐がやってきたら『ビンゴ!』って立ち上がったらいいのか」と幸さん。
この調子で次々と立ち上がった方がいい場面がでてきます。
果たして幸さんの対応でいいのか?
彩さんが訂正しつつもよくわからない理由で話を終えました。
立ち上がった方がいい時について語り合うとは、おもしろすぎる。

漫才6

幸さん「海の底を歩いてたんですよ」
水がいっぱいだから「あのルック」で。
ダイビングルックってことでしょうか。
阪神岡田監督の「アレ」のおかげで代名詞が流行っているのか、ハインリッヒならではなのか。
この人たちに一時の流行は関係ないか。

そのとき足の裏にもわッと突き上げる感覚があり、海の上に上がったそうです。
彩さんは冷静に「耳、大丈夫?」とか言ってます。
その後次々と不思議なことがおこり、幸さんのカリスマ性が高まったりもします。
そして彩さんが冷静にふしぎ話を終わらせます。
たいへんおもしろいお話。

漫才7

幸さんはマルゲリータ食べながら満月を睨んでいたそうです。
睨んでいたとは。
するとお月さんが「マァ~」って言いながら雲に隠れます。
「何や!」と幸さんが立ち上がると、サイゼリヤのスカイラウンジにいたそうです。
ものすごくヘンで愉快な話を彩さんがよくわからない理由で終わらせます。
これも映画タイプのお話。

漫才8

たまにただ一人でボケーっとしているだけなのに、落ち込んでいると心配されることがある。
そんなときチーマーの後輩がきて、
「ことのほか哲学的な悩み抱えてんスか?」って聞かれました。
ラッコのお腹の上にボーリングの玉を置いたらどうなるか考えてただけなのに。
代表作、「チーマーの後輩」です。
動きが大きいので彩さんが息切れしてます。
もちろんおもしろかったのですが、彩さんの体力が心配。

漫才9

幸さんはこないだ南国にありがちなトロピカル通りを歩いていました。
ヤシの木、ショッキングピンクの夕焼け。
ええ感じの広場の空間に割れ目を入れて、あっち側とこっち側を行ったり来たりしていたそうです。
自分なりに。
自分なりにって…?
幸さんが行ったり来たりしている間にフラダンスを踊る人がきたりとんでもない動物がきたり、不思議なことが起こります。
ありえない事、現実的なこと、現実の中のウソ、めちゃくちゃ身近なこと…。
混じり混じってものすごく面白い(アタマの中の勝手な)映画でした。

漫才っていろいろですねえ。
NGKに行ってよかった。
やっぱり幸さんと彩さんの生の声がいいのかなあ。

ところで舞台やポスターのデザインはスタイリッシュなのに、販売しているステッカーのデザインがいきなり陳腐でした。(個人の感想です)
極東の繁華街の混沌ってかんじでかっこいい!

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