春分の日の京都御苑(子どもの頃から『京都御所』と呼んでいるので以下『京都御所』)は家族づれやカップル、犬の散歩の人で賑わっていました。
ギャラリーCreate洛
ギャラリーCreate洛は、京都御所 堺町御門の、丸太町通りをはさんだお向かいにあります。
アルバイト先の油彩画ゼミ教授 岩岡航路先生が個展をしておられたので見に行きました。
~終わりなき「さむしんぐえるす」への旅~
それが「さむしんぐえるす」だと信じて「走馬灯のように記憶が映像としてよみがえる」を意識して描いた絵だそうです。
先生の絵は大学のあちこちにかけてあり、学内ギャラリーでの展覧会で拝見したことがありますが、個展におじゃまするのは初めてでした。
知った当初は海の風景を超リアルに描いただまし絵的な油絵でしたが、その後がらっとかわって柔らかい色のゆるく複雑な絵になり、今回はふわふわゆるいのに風刺パンチがキリっと効いた絵でした。
同じところにとどまらずどんどん変わっていけるバイタリティがすごい。
「デッサンできなくても大丈夫」「色面がきれいに塗れなくてもOK」という時代だし、ほんとうにその通りかもしれないけれど、基礎がしっかりしていると表現の幅はどんどん広がるということを教えてもらえる絵です。
3/15(火)~27(日) 11:30~18:30 最終日は17:00まで
ギャラリーの窓から京都御所が見えます
2階の大きな窓から京都御所の景色がよく見えます。
オーナーさんによると、皇族が堺町御門に入っていかれるのがこの窓からよく見えるそうです。
ただ、手を振ったりすると警察から注意されるそうです。
向こうからもよく見えるってことですね。
わたしは年末に御所の中にある京都迎賓館を見学しました。
各種調度品はもちろん、障子の桟、障子紙、畳…何もかもが美しい贅沢な空間でした。
とオーナーさんに言うと、「畳屋さんはこの近所にあります」とのこと。
京都御所に天皇が住んでおられた時から納品している畳屋さん…大老舗です。
御所に納品していたお菓子屋さんも、一種類のお菓子だけをずっと作り続けて今もご近所にあるそうです。
殆どの出入り業者は明治維新時 遷都の際 東京についていったけれど、いくつかはまだここに残っておられるとか。
時代が動くたびにいろいろな出来事のあった御所と、その近くでずっと商売をしている人たち。
「すごい」という言葉しか出ない商店街です。
御所散歩
ギャラリーから出て、堺町御門から御所に入りました。
休日の午後3時過ぎ、少し肌寒かったのですが、遊びに来ている人がたくさんいました。
広いので気持ちがいい。
梅の写真を撮っている人がちょこちょこいます。
木立の中にアオサギがいました。
全く動きません。
もしかして、オブジェなの?と近づいても動かない。
なんでこんなところにオブジェが?と思ったら、急に大股で去っていきました。
京都に来ると街なかにやたらサギがいて、急に目の前で飛び立つのでびっくりしますが、走り去ったのは初めてでした。
普通の公園なんだけど
通りの端に電動ママチャリが何台も停まっています。
レジャーシートを敷いて楽しんでいる子どもとママのグループ多数。
敷地内には児童公園もあります。
500年前だったらぜったいにこんな状態は考えられなかったでしょう。
万博公園や服部緑地公園とかわらない景色ですが、通りをちょっと曲がるとやっぱり御所だなぁという景色になります。
時間経過とともに色々なものがひっくり返る中、動かないものもある。
公園京都御所(とその周辺)はおもしろい。
〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑
京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」または「今出川」駅から徒歩すぐ
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