【JITSUZAISEI(実在性)】 大阪・今里のレトロな町並みに突如現れる真っ白なギャラリーです。

東成区大今里の街並み

JITSUZAISEIは、ご自身もアーティストであるお若いオーナーが運営しておられるギャラリーです。
「こんなところに?」という住宅街の中にまさに実在する、芯の通った空間です。

目次

JITSUZAISEI(実在性)

大阪メトロ 千日前線今里駅5番出口から東に徒歩5分ほど。
千日前通りから迷路のような住宅街に入っていくと「こんなところにある?」と少々不安になります。
そうこうしているうちにレトロな町並みの中に現れる真っ白で無機質な四角い建物がJITSUZAISEI。
1階ギャラリーはガラス張りで、展覧会の全貌が通りからよく見えます。
オーナーはスクエアアーティストの  MINAMI MIYAJIMAさん。四角形をぎっしり敷き詰めた作品を制作しておられます。
ご自身がアトリエにしておられる古い家を、コロナ禍で作品発表の機会が減ってしまった若い作家たちの表現の場にすべくリノベーションされました。

2021年4月4日4:44PMオープン。
さすが四角にこだわるスクエアアーティストです。
オープン当初はクラウドファンディングで支援した人と作品購入者だけに住所を公開していたそうです。おもしろい。

昨年JITSUZAISEIにとあるグループ展をみにいきました。
オーナーさんが20代前半の女性とおききして、「だいたいそのパターンならこんなギャラリーだろう」というステレオタイプな想像をして行きました。
ギャラリーの外観から想像とは全く違いました。
真っ白な吹き抜けの展示スペースは、普通に絵や彫刻を展示することもできるし、インスタレーションにでも映像作品にでも使えそうです。
展覧会も芯の通った質の高いもので、想像していたものと全然違いました。
進取果敢なすばらしいオーナーさんでした!
美術と一番遠いところにある思い込み、偏見、ごめんなさい!反省しました。

2階はバー(会員制)になっています。
MINAMI MIYAJIMAさんデザインのスクエア柄で成り立つスペース。
壁も、花瓶も、食器もスクエア柄です。

1階から見た2階のBAR

階下で展覧会をしている作家のポートフォリオなどがここに置いてあります。
2階のお客さんの声が1階ギャラリーにほどよくきこえるので、ギャラリーにありがちな「静まり返っていて居づらい」雰囲気がありません。
よく考えられたスペースです。

今後、オーナーさんと周囲の作家たちが一緒に成長し、この古い町から美術の存在が大きくなっていくことを願います。

JITSUZAISEI
住所   大阪市東成区大今里4-14-18
電話   06-6224-4475
営業時間 14:00-19:00 / BARTIME 19:00-22:00 (L.O 21:30)
定休日  火曜日(臨時休業はSNSで告知)

Matsushita kitchen(マツシタキッチン)

たまにアルバイト帰り、近鉄鶴橋で途中下車して同僚とお茶を飲みに行くカフェ(洋菓子屋さん?)マツシタキッチン
環状線の駅でいうと鶴橋より玉造の方が圧倒的に近いけど、鶴橋から歩いてもたいしたことはないのです。
夏から10月ごろまで、ものすごくおいしいかき氷が食べられます。

ママ友とJITSUZAISEIに行ったかえり「今里からマツシタキッチンが近いのでは?」と歩いて行ってみました。
途中で道がよくわからなくなったのですが、方向が正しいと思えたのでスマホに頼らず行ってみたら辿りつけました。
全然近くなかった。

やっているのかいないのかよくわからない状態でしたがドアは開きました。

まんなかがマツシタキッチン

お客さんは誰もおらず、カウンターの隅で中学生ぐらいのお嬢さんが宿題をしておられます。
店主さんが「やってますけど、かき氷はありません」とおっしゃいました。
「普通にお茶のみにきました」というと「どうぞ」と迎え入れてくださいました。
「今日はかき氷ありますか?とやってくるお客さんが多かったんです」とのことでした。
お天気がよくて暑かったからなあ。

日曜日だったからか、通常は入口のテーブルに並んでいるかわいい焼き菓子、カウンターの寿司ネタケースに並んでいるケーキがありません。
何もないのでなんだか普通のおうちみたいで店内のレトロ感が増しておりました。

奥から出してきてくださったチョコレートムースとコーヒーを注文しました。
たくさん歩いた後だったので、いつもよりさらに美味しかった!

日当たりが良すぎる窓際。

このお店のカウンター奥の壁に、食器や食材の絵(味ある黒い線画)が何枚も貼ってあります。
描くのが億劫になるような細かいところまでしっかり描写されているすばらしい絵。

初めてこのお店にきたとき、あんまり素敵な絵なので「どなたが描かれたんですか?」と伺うと「小学生の娘です」とのことでした。
カウンターで宿題をしていたお嬢さんに「この絵を描かれた方ですか?」と聞くと「そうです」と。
何年か越しで「すばらしい!」と作家に伝えることができました。
マツシタキッチンは食べ物飲み物もおいしいけれど、壁の絵もすばらしいのです。
レトロな町、東成のすてきなギャラリーとカフェで楽しく過ごした日曜の午後でした。

Matsushita kitchen(マツシタキッチン)
大阪市東成区東小橋1-18-32
10:00~19:00不定休



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