ゲストシュタインとあわせて福岡の行きたかったところへ。
福岡市美術館
大濠公園にある福岡市美術館。
今までここで見た特別展は見ごたえがあるうえ、混雑もしておらず見やすい。
コレクション展も充実しています。
ただいま開催しているのはHello Kitty展。
ゲーム、ハイブランド、有名キャラクターの展覧会はずっと避けてきましたが、せっかく福岡に来たから見てみよう!
美術館に近づいていくとサンリオならではのかわいいピンクのキッチンカーが見えます。

屋根の上にホイップといちごが載っているお菓子みたいな車。
いいねえ!
しかし……美術館の中の様子がおかしい……今まで見たことがないぐらいの混み具合です!
チケット売り場にゆくとただいま1時間待ちとのことでした。
それではこのあとのゲストシュタインに間に合わない。
コレクション展だけを見ることにしました。

観覧料金200円。Hello Kitty展の10分の1です。
見慣れたコレクションが新しい企画での展示方法にかわっており、新鮮でした。
入ってすぐに女性が顔像を触っている松本竣介の大きな絵があります。
盲目の女性みたいに見える。
「彫刻と女」松本竣介の絵はなんか哀しい。

外のテラスから見える大きな横長の壁画が完成していました。

前に見た時は真っ黒背景に木がぽつぽつはえていて、木の傍らに人がぽつぽつ立っているというものでした。
今回見たら上から黄色が塗ってあったり海の景色になっていたり、全然かわっていました。
2年かけて仕上がるとは、面白い企画です!
コレクション展をみて展示室から出ると、美術館の中はさらに人が増えていました。
ミュージアムショップの仙厓義梵(江戸時代の臨済宗の禅僧)グッズがおいてあるところがサンリオ商品に置き換わっています。
仙厓さんグッズは壁に追いやられ…そこで美術館公認・仙厓義梵ラインスタンプがあることを知りました。
その場で購入。
だいぶ興味深いスタンプです。
krank marcello
krank marcelloは6月にグランフロントの無印良品で「MOTHER―空想と現実のあいだにあるもの―」展をしておられたkrunkさんの店舗。

無印の店員さんが「クランクさんは福岡市のへんぴなところに面白いお店を出しておられる」と教えてくださいました。
ゲストシュタイン終演後、国際会議場からバスでお店に行こうと思ったのですが、バスを待つ行列を見てビビりました。
スマホのmapによると徒歩50分。
せっかく福岡に来たんだし、歩いて行くことにしました。
福岡は日陰がとても涼しく、日向はめちゃくちゃ暑い。
こんなに差がはっきりすることってある?
できるだけ日陰を選んで歩きました。
那珂川を渡って福岡県立美術館の横を通り、那の津通りを左折、天神界隈の繁華街を抜けて目的地へ。
博多周辺は外国人だらけですが天神のあたりは日本人の若者でにぎわっていました。
mapの教え通り50分で到着。
お店は薬院のマクドナルドの(細い道路を挟んで)隣。
どこが入口なのかわからないけどここかな?なドアをゴトゴトと開けると薄暗い…いや、暗い店内。
ギャラリーみたいにおしゃれにレイアウトしてちょっとだけ展示してあるのではなく、昔ながらの町の家具屋さんみたいに商品がたくさん並べてありました。
アンティークのすてきな家具がいっぱい。
展覧会でおもしろかった置物の補作はどこかに埋もれていたのかもしれないけど、探せませんでした。


ひそやかなイメージの店内(外観も)ですが、ドレッサーに合わせる椅子を選ぶご夫婦と接客しておられる作家さんの声がとても大きいのが意外でした。
お店の中にガラス張りのショーウインドーがあり、中にある木が上の階に伸びるディスプレイになっています。
上のお店に行ってみます。
家具店の外に出ると暗い階段室あり、上まで行ってギギギと重たい木のドアを開けると芝生の庭が。
奥にうすっぺらい白い建物が見えます。

ほっそい自動ドアを入ると目の前がもうドン付きの壁。
わたしひとりでいっぱいいっぱいの幅の階段をおりてゆきます。
急で細いけど手摺はありません。
狭いところに作った階段なので直角に曲がりながら降ります。
無印の店員さんが言ってた「ほそ~~い入りにくい入口」とはこのことだったんですね。
身体障がい者、高齢者、幼児、妊婦、力士にもこの階段は難しそう。
何か別の手段で入れるのかもしれません。
店内に降り立つと高低いくつかの木製テーブルの上に枯れ葉が敷いてあり、天井からアクセサリーを絡めたオブジェがたくさん吊るしてあります。
アンティーク家具にアクセサリーがちょっとづつ展示してあるおしゃれギャラリーのような空間です。
おしゃれすぎて長時間いたらアタマがおかしくなりそうなお店でした。

外に出たらちょっとだけ涼しくなった夕方の街がいい気持ち。
夕方涼しくなるなんて、遠い昔の夏みたいです。
しばらく歩くと地下鉄の駅があったので、博多駅に戻りました。
美術館→ライブ→krank marcello
最近のわたしにしては盛りだくさんでへとへと。
日帰りにするか泊まるか迷いましたが、泊まることにして正解でした。
初めて泊まるホテルの部屋にチェックインして、座ろうと思ったらなんとなんと部屋に椅子がありませんでした。
シングルにしてはでかいベッドの部屋だったので、ベッドに座ってねってことなんですかね。
なるほど、見回すとすべてが最低限の合理的なホテルでございました。
全てケチってるのかと思ったら冷蔵庫の温度は太っ腹で、扉にペットボトルの水を1時間ほど入れていたら凍ってました。
濃厚な1日でした!



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