おもしろい造形物がいっぱい。見たことあるようなお顔だったり…。
特別展 古代メキシコ―マヤ、アステカ、テオティワカン
「特別展 古代メキシコ」は国立国際美術館で開催中の、紀元前15世紀~スペインに侵攻される16世紀まで3000年以上繁栄していたメキシコ古代文明を「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」中心に紹介した展覧会。
わたしはメキシコの歴史に興味があるわけではなく、知識はゼロ。
そんなんなので目にはいるものは珍しく、面白く、さらに神様についてあれこれ考えてしまう展覧会でした。
展示品にはトウモロコシ関連、ジャガー、鳥など地域密着の具体的な姿をした神様が多くおられます。
生命体は神様の犠牲によって生かされているので、わたしたちも神様に生命を捧げなければ…という考えで生贄をせっせと捧げる古代メキシコの人たち。
生贄を得るために戦争をして捕虜を得る。
その関連造形物が多く展示されています。
神様と人間をつなぐために文字や絵や立体物など優れた造形物が誕生するのはメキシコに限らず世界中どこでもなので、やっぱり神様の力おそるべしです。
展覧会場は写真や映像などが壁一面に広がっていて、まるで遺跡の中にいるような臨場感でした。
その中にユニークな(というのは不謹慎かも)お顔の神様や人がおられました。
おなじみの芸人さんに似ている。
芸人さんってやっぱりどこにでもある普通の顔じゃないんですね。
麒麟田村さんに似たエエカトル神像。
ロバート秋山さんに似た球技をする人の土偶。
爛々の萌々ちゃんに似たモザイク立像。
「捕虜かシャーマンの土偶」は囲碁将棋の根建さんに似てると思いました。
「耳の紙帯と首、腕の縄により高度の戦争捕虜の可能性がある」というだけあって達観した表情と姿勢です。
今回いちばん印象に残った像。
末成映薫さんのような鳥もいました。
鳥形土器は日本でいえば鎌倉時代か室町時代あたりに作られたもののようです。
当時の日本にこの造形はぜったいなかっただろうな。
インガスンガスン。
楽器がありました。
どう見てもほら貝ですが「トランペット」というタイトルです。
調べてみたらトランペットの語源はギリシア語で貝殻の一種をさす「strombos」なんだそうです。
どこの国の人もほら貝を見たら吹いてしまうんですねえ。
埋葬された状態を復元した「赤の女王」という展示がありました。
辰砂に覆われて真っ赤だったそうです。
クジャク石などで作ったきれいなマスクが被せてある小さい女の人。
もちろん展示品の本体は赤いお人形ですが、皆が囲んで写真を撮っているのを見ると…なんだか…です。
そういうわたしもえぐった心臓を載せていたというチャクモール像の写真撮ってるんだけど。
臨場感満点、興味深い展覧会でした。
特別展 古代メキシコ―マヤ、アステカ、テオティワカン
会場:国立国際美術館
日時:2024年2月6日(火)~5月6日(月・振休)
午前10時~午後5時 金・土は午後8時まで(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日 ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館
料金:一般 2100円、大学生 1300円、高校生 900円、中学生以下無料
コメント
コメント一覧 (2件)
リビさま
古代メキシコ展の投稿を読んでいたはずなのに😂
あんまり笑かさないでくださいwww
電車で見なくて良かったーー
「普通の顔じゃない」は褒め言葉ですよね👍
リンゴとコトリさま
コメントありがとうございます。
もちろん、普通の顔じゃないは褒め言葉です。
歴史的造形物という点はもちろんですが、像の顔がとても面白い展覧会でした。
めずらしいですよね。