日曜日の朝、テレビ体操のすぐあとに放送している「NHK俳句」を家事をしながらちらちら見ています。俳句や短歌の趣味があるわけではないわたしが見てもとても面白い、美しい世界です。
日曜日 午前6:35からEテレで放送
テレビ体操終了後、家事をしながらちらちら見ており、おもしろかったら立ち止まって見ます。
3月6日は「香雨」主宰 片山由美子先生 見直し「俳句の常識」でした。
時節柄に加えて片山先生がこの回で番組卒業だったこともあるのか、兼題は「卒業」。
見直しテーマは「ただごと」でした。
句会で発表した句について「これはただごとに過ぎない」とダメ出しされることがあるそうです。
これは「つまらない」というマイナス評価のキーワードだそうです。
「ただごと」じゃない良い句は、人をはっとさせる何かがある俳句。
ただごとだったらダメなのか?
そこで紹介された高浜虚子の春の句。
三つ食へば葉三片や桜餅
桜餅を三つ食べたら葉が3枚残ったという当たり前の句です。
高浜虚子は「当たり前のこと」も俳句にすれば別ものになる、それが俳句の本質であると気づいたのではないか。
そんなこともあり、積極的に「ただごと俳句」を追求している俳人もおられるとのことでした。
おもしろそう!
で、いつも番組中で紹介されているけれど気にしたことがなかった「NHK俳句」のテキストを買ってみました。
おもしろい句が載っていました。
玉葱を吊す必ず二三落ち 波多野爽波
蛤を焼けばけむりのあがりけり 今井杏太郎
玉葱は夏の、蛤は春の季語。
どちらも季節を詠んだきちんとした俳句ですが、なんか可笑しい季節のあるあるです。
深いことは全くわかりませんが、「ただごと」は興味深いです。
※これらの俳句は全てNHK俳句2022年3月号から引用しました。高浜虚子P20、波多野爽波P21、今井杏太郎P22
「ただごと」といえば
携帯電話が二つ折りだった2006年に、平成爽やかフォークデュオゆずの携帯サイト「ゆずモバイル」に登録しました。
今となっては懐かしのオリジナル着音、着ボイス、弾き語り着うたがダウンロードできて、ブログという名のメンバーそれぞれが撮った写メの配信があっておもしろかったのです。
わたしが当時気に入っていた着音は「岩沢さんのギターケース開閉音」でした。
世の中がガラケーからスマホにかわったときに「ゆずモバ」というスマホ用サイトになり、その後「ゆず友」にリニューアル。
時代の流れとともにかわりゆくモバイルサイトです。
スマホ用になった時、面白そうなコンテンツがないしもういいか…と思ったのですが、岩沢さんの毎日更新ブログ「厚治現場」が惜しくてやめられませんでした。
過去をさかのぼってみたら、2006/10/16「スタジオ風景」からぼちぼちはじまり、2007/5/8からは毎日更新となりました。
「厚治現場」は ただごとオンパレード
短いタイトル+写真1枚+短い文 だけのシンプルな構成。
「ねこ」+道端のネコジャラシの写真+「まっしぐら。」
のような。
コンサートツアーがあっても、アルバムが発売されても、大きな災害があっても、何があっても淡々とこの調子です。
おもしろ看板やキレイな空の写真などもありましたが、ぶれたりボケたりの不完全な写真、ナニコレ写真もいっぱいあって、トータルほぼ「ただごと」。
タイトル・本文の絶妙な言葉のチョイスで写真の世界がかわる、これぞいい意味の「ただごと」です。
これらは気づかないようなことを佳曲にする名人、岩沢さんの曲作りに通じていたのでありました。
ゆず友 卒業
2020/2/4、「厚治現場」+厚治現場のトップ画像の写真+「工事中」
の翌日から更新がなくなりました。
その1年後2021/2/4、「著者」+岩沢さんの影の写真+「近影」という更新がありました。
その後2~3回更新があっただけ。
厚治現場の更新がなければ登録している意味がないので、ついに解約しました。
ゆず友を見られるのも本日までです。
16年間ありがとう、大いなるただごと「厚治現場」!
コメント
コメント一覧 (2件)
リビさま
今朝のNHK俳句(途中からですが)見ました!
私は俳句に親しんだことはありませんが、解説がわかりやすくて楽しめました♪
ゲストの村雨辰剛さんのコメントを聞いていて、自分はこんなこと言えないなぁと感心してばかりでした(笑)
リンゴとコトリさま
コメントありがとうございます。
今朝の「摘草」もおもしろかったですよねーー。
わたしは何より、ゲストの方のお名前にびっくりしました。
俳句とぜんぜん関係ありませんが…。