【サニーデイ・サービス】「おみやげを持って」を聞いてお散歩ソングについて考えました

「ぶらり途中下車の旅」の新テーマ曲、サニーデイ・サービスの
「おみやげを持って」が先週配信スタートになりました。

目次

1970年代の雰囲気漂う楽曲

こどもの頃はやっていた「はっぴいえんど」の雰囲気漂うなつかしさ。
バンジョーやマンドリン(かな?)そして間奏のカズーが平和なお散歩感をかもし出すとても心地よい歌です。

実は奥底に何かあるのかもしれないけれど、とりあえずカラッとしていて
深く考えず楽しく聞ける曲は、いいですねぇ。
仕事をしながらループです。
ループして聞いてしまうと、その後何をしていても頭の中でこの曲がぐるぐるループします。
テレビ番組のテーマ曲だからこのように作られているのか?
プロってすごいです。


おみやげを持って

カバーアートワークはユニークな浮世絵イラスト

浮世絵イラストレーターNAGAさんの作品です
江戸の町でお茶を飲んでいる女性はテーブルの上に携帯電話を置いています。
窓の外に見えている商店街には、歌詞に出てくるパン屋さんや本屋さんが並んでいます。
チクチク入っているこんな小ネタがすてき。

このイラストが曲の1970年感を打ち消して、2022年感を引き出しているように感じます。
音楽周辺のアートワークの役割って大きいです。
めちゃくちゃ商業デザインなんだけど、「現代美術」だなぁと思ってしまいます。

お散歩ソングといえば、これ!

わたしがまず思い浮かべるのはゆずの「黄昏散歩」です。
WONDERFUL WORLDという10年以上前のアルバムに入っている
岩沢さんの短い曲。


ギターと鍵盤ハーモニカにプラスして、ギターのボディか何か、木を叩く音が聞こえる素朴な曲です。
曲調は「おみやげを持って」みたいな楽しいタイプですが、歌詞は岩沢さんらしくシニカルな、黄昏どきの最強お散歩ソングです。

さらにお散歩ソング

つじあやのさんの曲はどれもお散歩感強めです。
三条大橋より北の鴨川べりを、北に向かって散歩するイメージがあります。
正面に、ルネサンス期の「空気遠近法」(遠景にあるものを青っぽくぼやかして描くと奥行きが出る)って、こういうことか!という風景が見えます。

お散歩じゃなくて電車に乗っているけれど、
COVER GIRL 2のKYOTO SIDEにはいっている「ルージュの伝言」は、歌詞の内容関係なく
お散歩ソングになってます。
ほのぼの声とウクレレのなせる業で、心地よいです。

「おみやげを持って」にもどります

ミュージックビデオはベーシストの田中さんが下北沢の商店街にいくものでした。
田中さんがトートバッグを肩にかけてお散歩(街ブラ)しています。
「カバンもって街ブラ」はお笑い番組でしかみたことないんだけど…。
気になって音楽が入ってきませんでした。

サニーデイサービスの田中さんといえば

ラーメン研究家としても有名です。
「ラーメン狂走曲」という本を出しておられます。


お勧めのラーメン店を紹介する本ですが、さすがミュージシャン。
「この一杯からはこの音色がきこえてきた!」と音楽も紹介されています。
このコーナーがあるために、街のサブカル情報誌プレイガイドジャーナルの香りが漂います。
ラーメンの記事読みながらお散歩風景を感じてしまう、「おみやげを持って」に繋がる本でした。

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