役目が終わったら早めに処分されるタイプの紙製品。印刷さえされていない素の紙もありますが、そのおかげで表情や手触りがダイレクトでおもしろさ倍増です。
気になる緩衝材
荷物に入っている「つめもの」の紙はとても気になる紙のひとつです。
段ボールをあけて空気入りのビニール(?)が連なったものが入っているとがっかり。
更紙とか新聞紙が入っているとうれしい。
ピンクや薄緑の、がっさがさの再生紙がとくにうれしいのですが、最近ちょっと光沢のあるタイプが多くて残念です。
さくい(脆いというか、さくさくかさかさと破れる)紙の、ちょっとしっとりした手触りがよいのです。
たぶんロール紙で、ミシン目が入っているものもストーリー性を感じて楽しい。
緩衝材にするためにつくられた紙製品は役目が終わるとすぐに処分されるので、できるだけ安価に仕上げたいと思って作られているはず。
なのに「ミシン目」を入れる加工がしてあるなんて!
そのせっかくのミシン目を無視して、雑にちぎられているのがまたドラマチックです。
緩衝材の紙を伸ばして畳みながら何かに使えないかなあ~と思いつつ、結局ゴミ袋の底に敷いてゴミの日に出しています。
新聞が詰められている場合、「高知新聞」とか「静岡新聞」とかローカル新聞がはいっているとうれしい。
紙としては珍しくないんだけど、ふだん目にすることがない印刷がされていてうれしい。
シワを伸ばして読んでしまいます。
地球洗い隊の荷物に詰められていた新聞はしわだらけの質感もめちゃくちゃかわいくて、これはコラージュに使う気満々でファイルに片付けました。
はさみを入れるのがもったいない。
気になる包装紙
印刷の色数が少ない昔ながらの包装紙、装飾のない包装紙が気になります。
田中鶏卵店の包装紙
京都、錦のたまごやさん田中鶏卵店の包装紙がかわいすぎて捨てられず、ファイルにいれて置いておいたら端から色褪せてきました。
だいぶ前のものなので、今はデザインがかわっているかもしれません。
たまごの中に印刷されているメニューは堅め手書きの墨字っぽい感じなのに、お店の情報はやさしい丸ゴシック、英文は中学生のレタリングみたいな仕上がり。
このバラバラな素人っぽさがかわいい。
「京都市」を「京・」と略す表記法、懐かしや。祖父母がこう書いていました。
今や100歳以上の人しかこんなふうに書かないのでは?
森傳の包装紙
船橋の友だちがお土産に海苔をもってきてくれました。
船橋はかつて「海苔の産地」だったそうで、老舗の海苔屋さんがあるそうです。
白地に海苔色1色刷りの潔いイラスト。
包装紙なのに連続柄ではなく1枚の絵になっていて、手ぬぐいみたいでかっこいい。
この素朴な包装紙に包まれていた海苔は、「バター&ソルト」と「オリーブオイル&ソルト」味付け海苔という攻めた海苔でした。
満願堂の包装紙
友達が送ってくれた浅草のきんつば屋さんの包装紙。
黒に近い紺色とオレンジ の2色づかいで、粗~い浮世絵風素朴イラストです。
イラストも色もおしゃれだし、四方からみられる柄だし、紙はすこし厚めだし…優等生包装紙です。
包装紙に夢中で、芋きんつばの味を全く覚えていないのが残念。
無印良品の配送用包装紙
無印良品のマット(寝具)が配送時に包んであるすごく大きい再生紙もいい感じです。
大物包装用だからか超厚口で、片面は光沢(といってもしれてますが)、片面はガッサガサ。
再生紙ならではのつぶつぶがきれいに入っています。
材料になっている古紙の印刷の名残ですね。
配送の方が開封しておられるとき、破って分けていただきました。
「あとはゴミとして持って帰るだけなので、いくらでもどうぞ」とのこと。
よく見ると黒、グレーだけでなく赤、青、緑、紫…など色のつぶつぶも入っています。
この色はもともと何に何を印刷したものだったんだろう。
マットを配送するために生まれた紙にも物語ありです。
紙、気になります。
コメント
コメント一覧 (2件)
リビさま
素敵な包装紙をいろいろ見ることができて楽しいです🧡🧡🧡
初めて見るものばかりです✨
お店のある土地にも思いを馳せることもできますし、とても面白いです😳
思い返すと、置いておけば良かったなぁと思う包装紙もあるので、これからは気に入ったものは、ファイリングしたり、ブックカバーにしたりして、もっと活用しようと思います。
新聞を気に留めていただけて嬉しいです☺️
コラージュ作品に生まれ変わったところを見るのが楽しみです💕
リンゴとコトリさま
コメントありがとうございます。
とくにお店の包装紙は物語満載で、ほんとうにおもしろいですよね。
紙は、手触りの魅力もあるので写真で保存すればいいってものでもなく、
かといってどんどん増えても困るし、なやましいところです。