パウル・クレーは20世紀前半に活躍したスイスの画家。
もちろん画家だとは思っているけど、わたしの中ではバウハウスの先生というイメージのほうが強いかもです。
感情ぬきの「絵とは何か」をおしえてくれます。
点→線→面→空間→形→色 絵は膨大な情報を持って静止しているが運動していると。
その先にある芸術家の考え方、その思考をもとにした作品なども制作しています。
まさに美術学校の先生!

「熱帯の花」は「自然との対話は芸術家にとって不可欠」ということで植物を解剖学的に捉えて描いたそうです。

色立体の解説がついていました

画家であるクレーの作品が純粋に堪能できるタイプの展覧会ではありませんでした。
半分ぐらい(は言い過ぎか?)は周囲の作家の作品です。
クレーはカテゴリー分けできない作家だと思います。
カンディンスキーの「青騎士」に参加したり、シュルレアリスムの作家として活動したり、第一次世界大戦を経てダダ的な作品も作っているし、ピカソみたいなキュビスムの作品も作っています。
そういういろんなタイプの作品と、影響を与え合った作家の作品を並べて、解説とともにわかりやすく展示されています。
おかげでバイトの新学期を前に勉強しに行ったような状態になりました。

「色彩論」のヨハネス・イッテンのリトグラフ!こんな絵を描く人なのか。

色彩論

クレーと同じバウハウスの教員だったリオネル・ファイニンガーの絵。
「眼に見えるものが絵画となるためには変形と結晶化のプロセスを経なければならない」
という考えで描いておられるそうです。
たしかに結晶みたいな画面構成だけど…そんな直接的な感じなの?
それはそうと、この絵はとても好きです。
会場:兵庫県立美術館
会期:2025年3/29(土)~5/25(日)
休館日:月曜日 5/5(月・祝)開館、5/7(水)休
時間:10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
料金:一般 2000円、大学生 1500円、高校生以下無料
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