【還付金詐欺】友人に還付金詐欺師から電話がありました。

午後からをフリーにして、月いちで友人（80歳＋α）を訪ねます。
制作を依頼されていた缶バッジをのんびりセットアップしながら、全くのんびりしていられない話を聞きました。

たのまれもの缶バッジ

先月おみやげで持って行った缶バッジを気にいってくださり、制作の注文をもらいました。

毎月１柄の月刊缶バッジをひとつ。

ちょっとしたお土産やお礼に使う配布用缶バッジ10個づつ５柄。

制作者の名前がはいったパッケージにいれて。

一緒にパッケージ詰めをすることになり、材料をもってゆきました。
友人が東セロに台紙と缶バッジを入れ、わたしがシールして仕上げる。
おしゃべりをしながらのんびりした時間を過ごしました。

[PEARL] ギョサン レディス（23～25ｃｍ）プレミアムカラーシリーズ (ペールブルー, measurement_23_point_0_centimeters)

還付金詐欺のはなし

いや、ぜんぜんのんびりじゃない！
金融機関の注意喚起ポスターや駅の電光表示板でおなじみ「還付金詐欺」の電話がかかってきたという話がでました。

夕方17時過ぎてから「払いすぎた医療費が戻ってくるための手続きがまだなので、すぐしてください」と市役所から電話がかかってきたそうです。
「市役所職員」は、丁寧だけどはっきりしない低めの声で、よく聞かないと言っていることを聞き間違えそうな感じのしゃべり方をする男性。
「高額医療費の手続きならとっくに済ませて還付金ももらっています」というと、
それとは別の新制度（既存制度と1字違いの似た制度名）が始まり、その手続きができていないと。
「もう市役所は閉まっている時間だけど、なんでこんな時間に電話してくるの？」ときくと、
「この件で忙しくて、17時までにどうしても終わらないのでこんな時間になってしまいました」と答えたそうです。
友人は「ああ、そうなの」とその場は納得。
「連絡用に携帯電話の番号を教えてください」と言われ、
「携帯番号はごく親しい人にしか教えていないからまずあなたの電話番号と名前を教えて」 というと、
「時間がないからとにかく携帯番号を教えてほしい」と言われ、引き込まれるように教えてしまったそうです。
「わたし、もっとしっかりしてたんだけど」と詐欺師に向かって言いながら！

一旦電話を切り「やっぱりおかしい！」と、契約しているソーシャルワーカーさんに連絡をすると「それは還付金詐欺です。次にかかってくる電話にはでないように」との指示。
そして次回そのタイプの電話がかかってきたら、ソーシャルワーカーさんの事務所の電話番号を伝えること。
本当に市役所職員ならソーシャルワーカーさんが対応するし、詐欺師ならもう電話はかかってこないはず。

そのあと携帯電話にも固定電話にもさきほどの「市役所職員」と思われる人から電話があったけれど出ず、事なきを得たという話でした。

ふたりの自分

自称市役所職員と電話をしているとき、俯瞰で見ているもうひとりの自分が「あんた、だまされてるよ」と言っていたそうです。

友人は若いころ、スキー場で谷底に落ちて救助されたことがあるそうです。
谷に落ちていく時、「ここで死ぬのかな」と思いながら俯瞰で見ているもうひとりの自分がいた。

阪神大震災の揺れで壁や天井にぶつかっているとき、「これで死ぬのかな」と思いながら俯瞰で見ているもうひとりの自分がいた。

もうひとりの自分がいるのがわかったのは谷に落ちるとき、阪神大震災に続いて３回目。
ひゃ～。
だまされそうなときって、死ぬかもしれないときと同じような感じなのか！
さらに「ハキハキ大きい声の詐欺師より、はっきりしない声の詐欺師の方が人を騙せると思うわ」という感想も教えてくれました。
声に不思議な力があるそうです。

同年代の友人からは聞けない話

「還付金詐欺」はよくきくことばですが、「かんぷきん」と「パンプキン」と似てるなあと思っていました。
自分とはぜんぜん関係ないと思っているからこんなことを思うのです。
こんなやつはいずれひっかかります。
友人の話でぐっと身近になったので、気が引き締まりました。

もうひとつ。
友人は、60歳になったときなにもかも一旦リセットしたそうです。
リスタート。

Re:スタート

まだまだ体力もあるし、60代が一番楽しかったそうです。
参考にします。
同年代の友人からは聞けない、先輩ならではのお話をいつもありがとう！なのでした。