トークがおもしろいと有名なさだまさしコンサート、もらったチケットで行かせてもらいました。勉強になりました~。今週2回目の身代わりコンサート。
さだまさし
さだまさしさんはデビュー50年(すごい!)を迎えるシンガーソングライター。
映画になった「眉山」「解夏」などの小説も書いておられる多彩な人。
おしゃべりもお得意のようで、コンサートではトークの時間がたっぷりとってありました。
わたしが小学生~高校生ぐらいのときはラジオでよく曲がかかっていたしおもしろいラジオ番組もやっていました。
アルバム「孤悲」のコンサート
2022年6月、コロナ後はじめて出されたソロ通算43作目のアルバム。
予習せずにコンサートに行ったので初めて聞く曲が殆どで、どれが「孤悲」の収録曲なのか、どれが違うのかはわからなかったのでした。
朱色ベースに鳥が飛んでいる中国っぽいジャケット、誰のイラストなんだろう。
イラストラインが金色で、シンプルでいい感じ。
これは「鷽(ウソ)」という鳥なんだそうです。
アルバムにはいっている「鷽替え」という歌の「鷽(ウソ)」。
太宰府天満宮に、暗闇の中で「かえましょ」という掛け声にあわせて参加者が持っている木製の鷽をどんどん交換してゆく「鷽替え神事」というのがあるそうです。
自分の手元にあるのが誰の鷽かわからない状態で終わる。
これまでについた嘘を神様の誠心にかえ、悪いことを「嘘」にして「吉」にとりかえるんですって。
勉強になります。
「孤悲」は「こい」と読みますが、万葉集の時代にはこの表記がみられるそうです。
「一人でおもいつめて心が引き裂かれる」感情。
今でいうところの「恋」ですね。
勉強になります。
ロシアとウクライナの戦争関連の歌がありました。
「キーウから遠く離れて」
さださんが、ロシア兵に向かってウクライナのおばあさんが「帰りなさい!」と抗議している映像を見たことをきっかけに作られた歌。
おばあさんは続けて、「あんた、ポケットにひまわりの種をいっぱい入れときなさい。あんたが死んだあと私がそのひまわりを眺めてやる」とおっしゃった。
音楽家のさださんは戦争になったら大事な人を守るためにどうするか。
「戦争を始めない」しかないという結論に達したそうです。
そのために歌を歌う。
それはまあ、そうなるだろうと思いますが、そんなことよりウクライナのおばあさんのセリフはなかなかすごいです。
ポケットに花の種入れて死んで、ほったらかしになったら確かにそこに花が咲くもんなあ。
こんなタイプの悪口?もあるんだなあ。
勉強になります。
知ってる曲、少しだけあり
中高生時代のしってる曲が少し。
作ったのはさださんが20代の頃だそうです。
何十年ぶりに聞きましたが、ストーリーもオチも本当によくできていて、さださんのピークは20代だったんじゃないかと思いました。(個人の感想です)
パンプキンパイとシナモンティー
かぼちゃパイがおいしいと娘らに評判のコーヒーベーカリー「あみん」の物語。
パンプキンパイとシナモンティーにバラの形の角砂糖ふたつ
シナモンの枝でガラスに3度恋しい人の名をかけば恋が叶えられると娘らは信じてる
って歌詞があるのですが、
「バラの形」なのになぜ「角砂糖」なのか
シナモンの「枝」ではなく「皮」だ
という苦情があるそうです。
道化師のソネット
松本人志さんが好きな曲だそうです。
ひとりでも好きって言ってくれる人がいると心強いそうです。
サナトリウム
サナトリウムを退院する「ぼく」の物語ですが、同室におばあさんがいるっていうのが結構衝撃的。
雑居病棟にもほどがない?
フレディもしくは三教街
反戦の歌だとおもいます。
漢口の三教街(ロシア租界)で出会ったフレディと幸せだったのに戦争で引き裂かれた物語。
太平洋戦争中に中国で生活していた人たちのお話ですね。
ドラマチックすぎてキーウの歌より印象的。
さだまさしのコンサート
わたしが行ったこの回で4563回目のコンサートで、フェスティバルホールでは242回目(だっけ…?)だそうです。
すごい回数です。
バンドにオーボエ、バイオリン、チェロがはいっていて豪華。
その他ピアノ、パーカッション、ベース、アコースティックギター、エレキギター、ドラム。
音もとてもきれい。
それはフェスティバルホールだからかもしれないけど。
完ぺき。完成度たか~い!
お客さんの年齢層も高~い!
先日のBig Thiefの2.5~3倍ぐらいか。
さださんがお客さんと共に歳をとったとおっしゃっていました。
素敵なことです。
トークが長くてラジオの収録みたいです。
「もう、ええって」と思いました。(個人の感想です)
が、勉強になったし懐メロもきけたし、ありがとう!でした。
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