大阪城ホールでは4年半ぶりだそうです。そんなになるとは思っていなかった。まだ立ち見などはない控え目な感じでしたが、基本はかわらず楽しいライブでした。
ゆず
路上からスタートした北川悠仁さん(リーダー)、岩沢厚治さん(サブリーダー)の二人組ミュージシャン。
仕事と子育てで心がガッチガチに固まっているとき、四条烏丸の十字屋でジャケ買いしたCD「ゆず一家」を聞いてゆずの掘った落とし穴に落ちました。
仕事をしながらループできくとガッチガチの心がだんだんほぐれていくアルバムでした。
程よいダサさもたいへん心地よい。
どんな人たちか知らないまま過ごしておりましたが、小学校低学年だった息子とライブにいくと楽しくて、その後は「ハマるって、こういうことか」と実感。
親子でハマりました。
周囲の友人からは「ゆずにハマるのは相当疲れている証拠」といわれましたが、そうだったんだろうか。
2022 PEOPLE~ALWAYS with you~
25周年+アルバムPEOPLEライブツアーです。
アートワークは今をときめく現代美術家の松山智一さん。
私の中では「商業美術の才覚がある作家さん」というイメージです。
年々大がかりでハデになるゆずライブの舞台装置、今回どんななるのかと思っていましたが、大がかりでもハデでもありませんでした。
空気でふくらむエアサイネージみたいな巨大オブジェがゆっくり動いています…と思ったら…
動いているのではなく、プロジェクションマッピングで動いているように見えているのでした。
ツアーができるかどうかわからないご時世、全体的にとても合理的ですばらしい。
ゆずの曲にはシンプルなほうが絶対に合っていると思います。
ふたりの舞台衣装は、ニューアルバムPEOPLEのジャケットイラストと同じものでした。
衣装デザインに合わせてイラストを描いたのか、イラストにあわせて衣装を作ったのかはわかりませんが、相変わらず二人には似合っていなくて微笑ましいのでした。
あんな曲こんな曲
ライブでは新曲あり、PEOPLEに入っている曲あり、古い曲あり…あたりまえですね。
古い曲は公演ごとにかわるんだと思いますが、今回「歩行者優先」が聞けました。
20年近く前のグリコポッキーCMソングで、ライブであまり聞くことがない名曲です。
「歩いたり走ったり、前に向かって進む人には優先的にいいことがあるんじゃないか」
というような事を岩沢さんがどっかでおっしゃっていました。
岩沢曲には珍しく皮肉なしのストレートな応援歌です。
いつもながら声の伸びもすごかった。
涙がでるぐらい。
岩沢さんの声が伸びていくときのイメージは、飴細工名人がグイ~ンと伸ばす、キラキラツヤツヤの飴です。
2日目は「歩行者優先」枠が「3カウント」でした。
3カウント
こちらはライブでよく聞く曲です。
皮肉っぽいけど救いもあって、結局はっきりしない岩沢世界な歌詞。
ゆずは「栄光の架橋」がたぶん一番有名だと思いますが、そこから奥に進んだところで出あう一筋縄ではいかない曲が魅力で、そのままズブズブハマっていきます。
そういえば今回は、近年では珍しく「栄光の架橋」がセットリストにありませんでした。
TVで狩野英孝さんと歌ったという「EIKOの架橋」の話はしておられましたが。
「栄光の架橋」はいい歌だけどお腹いっぱい感があるので、たまに歌ってくれるだけでいいわ。
写真OKタイム
ゆずのライブは全編写真OKのときもあり、全然ダメなときもあり、きまっていません。
今回は開始前に写真を撮っている人さえ注意されていたのでダメなのかと思ったら…。
「夏色」演奏中、映像画面に「Photo OK」と出ている間は撮影OKでした。
みんなタンバリンと携帯と「もう一回ウチワ」をもっているので大変そうでした。
いつもどおり
声は出せないけれど、スタンディングOKなのでずっと立ちっぱなし、もちろん最初のラジオ体操も普通に立ってできました。
お笑い映像、会場を巻き込む歌とお遊びの時間、たっぷりあり。
年齢をきかれて該当するところで挙手する時間、あり。
コロナ禍だけど、それなりにいつもどおりの楽しいライブをしてくださいました。
最後におふたりが肉声でごあいさつされたあと、こちらも深々とお辞儀せずにはいられませんでした。
ありがとう、ゆず。
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