【ソール・ライター】永遠のソール・ライター展@福岡市立美術館 書や浮世絵の雰囲気もあるニューヨークの写真、よかった! 

永遠のソール・ライター
展示室外の写真撮影可能スポット

BUMP OF CHICKENライブの翌日、もくもくの曇り空の下福岡市立美術館へ。「ニューヨークが生んだ伝説の写真家」ソール・ライターの展覧会、見たかったのでラッキー。

目次

ソール・ライター

ソール・ライター(1923―2013)アメリカ ピッツバーグ出身の写真家。
お父さんはユダヤ教の聖職者で、自身も神学校で学んだそうです。
ピッツバーグ出身で敬虔なクリスチャン家庭で育ったアンディ・ウォーホルとプロフィールがちょっと似ています。
ニューヨークに出た時期も同じぐらいだし、商業美術界で活躍するところも似ている…同世代だし、そんな人が多くいた時代なのかな?

ソール・ライターはニューヨークで1950年代からファッション写真家として活躍、1980年代に商業写真を引退。
若いころ撮影していたカラーフィルムの写真集がドイツの出版社から2006年に出版され、80歳を過ぎてから再度世に出る。
撮影したフィルムを納得できる完成度でプリントして発表したら80歳になっていたということですよね。
妥協なしの芸術家、仙人みたいな人なんだろうな。
生きておられるうちにきちんと写真や印刷の技術が思うように発達してよかったです。


ソール・ライターのすべて

この本はドイツの出版社から出た本ではなく、図録。

永遠のソール・ライター 展

くもりの福岡市美術館

永遠のソール・ライター

展示されているカラー写真は、既にあるものを写真撮影したというより、自由に色を作って描く絵のように効果的に色が置かれている。
世界が写真家の方に寄ってくるのか?と思う美しさです。
写っているものは特別なものじゃないし、そんなはずないんだけど。

カラーだけじゃなくて、画面の色は無彩色だけのモノクロ写真も全部すてきです。
ソール・ライターの写真は書や水墨画、浮世絵のタッチや構図を思わせるものがいっぱいあります。
その割に被写体はめちゃくちゃニューヨークなので、日本人が見ると独特の感じになって魅力的なのかな。

被写体をストレートに撮ってある写真が少ない。
ピッカピカの車のボンネットに映っている風景。
隙間や柵ごしなど、かくし撮りみたいに写った風景。
窓やショーウインドウ、鏡など何重にもモノが映りこんだ中にうっすら映るメインの被写体。
ぼやけてたりとんでたりする風景などなど。

看板や落書きの文字または文字風に見えるもの(煉瓦の目地とか…)を効果的に使った写真もすてきでドキドキする。
雨や雪の日に撮影したものが多いのですが、傘がさし色に使われているのがすごくいい。傘だけに…
雨や雪が降ると「天気が悪い」っていうけど、ソール・ライターの写真に関しては雨や雪の方が「天気が良い」と感じます。

ソール・ライターのスタジオ壁再現。展示室内唯一の撮影可能スポット

全展示室を2周+αして、へとへとに疲れて展示室を出ました。
コレクション展を見る元気はなく、せっかく晴れた大濠公園を散歩する元気もなく、博多にもどりました。

いつもどおりPTA仲間に「博多通りもん」を買って新幹線に乗る。
帰りの新幹線で、徳山の石油コンビナートを見ることが出来ました。

徳山の石油コンビナート

前日は美しい雨の石油コンビナートを見るチャンスだったのに、寝てしまって見られなかったのが惜しい。
BUMP OF CHICKENとSaul Leiterにぎゅうぎゅうに感動させてもらったから贅沢言うな!ですね。
また行く!福岡。

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